桐生、競り合いで示した進歩=ガトリンと互角の勝負−セイコー陸上
5/19(日) 18:14配信
時事通信
男子100メートルでゴールする(右から)ジャスティン・ガトリン、桐生祥秀、山県亮太ら=19日、大阪・ヤンマースタジアム長居
桐生が確かな進歩を示したレースだった。隣のレーンは2017年世界選手権覇者のガトリン。「意識しないと言えばうそになる」。スタート直後から激しいデッドヒートを繰り広げ、力強い走りは最後まで健在だった。
スタートは「出遅れた」というが、焦らなかった。ガトリンと終始肩を並べ、ともに胸を突き出しながらフィニッシュ。100分の1秒差で屈したものの、持ち味である中盤の加速を発揮して互角の勝負を演じた。「競り合いの中で自分の走りができたのは価値がある」。実感を込めた。
強豪とのレースでは動きが硬くなり、実力を発揮できないのが課題だった。今季は冬季練習を順調に積んだことで自信が深まり、それが走りにも表れている。「9秒を出す。ベストを出す」と独り言のようにつぶやくほど好調だという。6月の日本選手権を見据えれば、昨季日本選手に無敗の山県や小池らライバルに先着した価値も大きい。
サニブラウンが自身に次ぐ日本人2人目の9秒台を記録し、代表争いは激しさを増している。「負けられない気持ちが大きい。中盤の加速はもう一段階上がると思う」。日本記録保持者のプライドがにじんだ。
5/19(日) 18:14配信
時事通信
男子100メートルでゴールする(右から)ジャスティン・ガトリン、桐生祥秀、山県亮太ら=19日、大阪・ヤンマースタジアム長居
桐生が確かな進歩を示したレースだった。隣のレーンは2017年世界選手権覇者のガトリン。「意識しないと言えばうそになる」。スタート直後から激しいデッドヒートを繰り広げ、力強い走りは最後まで健在だった。
スタートは「出遅れた」というが、焦らなかった。ガトリンと終始肩を並べ、ともに胸を突き出しながらフィニッシュ。100分の1秒差で屈したものの、持ち味である中盤の加速を発揮して互角の勝負を演じた。「競り合いの中で自分の走りができたのは価値がある」。実感を込めた。
強豪とのレースでは動きが硬くなり、実力を発揮できないのが課題だった。今季は冬季練習を順調に積んだことで自信が深まり、それが走りにも表れている。「9秒を出す。ベストを出す」と独り言のようにつぶやくほど好調だという。6月の日本選手権を見据えれば、昨季日本選手に無敗の山県や小池らライバルに先着した価値も大きい。
サニブラウンが自身に次ぐ日本人2人目の9秒台を記録し、代表争いは激しさを増している。「負けられない気持ちが大きい。中盤の加速はもう一段階上がると思う」。日本記録保持者のプライドがにじんだ。