テイセンボウルあす閉館 札幌のプロレス「聖地」ホールは30日まで
06/27 16:00
道内のボウリング界の中心的存在として親しまれてきた札幌市東区の「サッポロテイセンボウル」(北7東1)が28日に閉館し、40年以上の歩みに幕を閉じる。プロレスの「北の聖地」と言われ、ファンの心をつかんできた多目的ホール「テイセンホール」も、30日の興行が最終。長年足しげく通った常連客からは惜しむ声が上がっている。
ボウリング場を経営する帝国繊維(東京)によると、テイセンボウルは同社の亜麻製品工場跡で、ボウリングブームさなかの1972年に開業。オープン時は60レーンを備え、全国でも最大級の規模を誇った。札幌駅に近く、最盛期は年間60万人が利用。日本代表を輩出するなど選手の育成にも定評があったが、建物の老朽化のため閉館が決まった。
[匿名さん]
30年ほど前から通う同市南区の杉渕清さん(72)は、所属選手として以前は国体にも出場。今は最低でも週1回、主宰するボウリングクラブの定例会に合わせてプレーしている。クラブの会員は60代から90代まで23人。「テイセンは新しく来る人を受け入れてくれる人情味あふれるボウリング場だった」と振り返る。
日本代表として、昨年の韓国・仁川大会まで3回連続でアジア大会に出場した同市南区の松田悠(はるか)さん(35)もここ数日は、仲間と別れのあいさつをする機会が増えたといい、「中学1年からほぼ毎日通ってきた練習場所がなくなると思うと寂しい」と話す。
28日は「さよならボウリング大会」に約200人が参加し、別れを惜しむ。松田さんは閉館後、同市内の他のボウリング場に練習拠点を移す予定で、「テイセンで得た経験を土台にし、これからも第一線の選手として活躍したい」と先を見据える。
[匿名さん]
ボウリング場が相次いで閉鎖されていく理由って? 娯楽の多様化や「ラウンドワン」など複合型アミューズメント施設の台頭による来場者の減少
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老舗ボウリング場が相次いで姿を消している。都内では「新宿ミラノボウル」が昨年末で閉館し、テレビ番組でおなじみ「田町ハイレーン」も3月29日をもち閉館。
その余波は、娯楽の聖地「東京」だけにとどまらない。大阪難波で親しまれてきた「千日前ファミリーボウル」が5月10日をもってその歴史に幕を下ろし、千葉県内最大級「JFE千葉リバーレーン」は9月末日で営業を終了するという。
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相次ぐ閉館の理由には、娯楽の多様化や複合アミューズメント施設「ラウンドワン」の台頭による来場者の減少、そして施設の老朽化で耐震性の確保が難しくなったことなどが挙げられる。
日本ボウリング場協会によると、全盛期の1972年に全国で3,697店を数えたボウリング場は、現在およそ850店となった。
[匿名さん]