「親族で警察のお世話になった者は誰もいません。それなのに我が子が厄介になるなんて。何を血迷ったのか。私にしてはありがたい息子と思っていましたが、不祥事はいつどこでどう、私のところに限らず、『あの人が』っていうのがありますから。本人も自分がしたことながら耐えておりましょうけど、家族はそれ以上に、母親となると死ぬにも死なれんでしょう。家族は針のムシロです。一生懸命乗り越えている最中ですよ、私も嫁も。精神的なことでアレルギーで体に変化が起こっています。家庭ではいい息子なんです。でも起こしたことはばかたれです。本当に信じられない。私には1人しか子供はいません。親からしてみれば子供は命です。子供を殺して自分も死ぬっていうのも分からんでもないです。ただそれで解決するかっていえばそうではありません。息子は罪を償わなければなりません」
親の心子知らずとはこのことだ。
親の心子知らずとはこのことだ。