<WTTチャンピオンズブダペスト(ヨーロピアンサマーシリーズ2022) 日程:7月18~23日 場所:ブダペスト(ハンガリー)>
21日、WTTチャンピオンズブダペストは4日目を迎え、男女シングルスの準々決勝が行われた。
男子シングルス準々決勝には張本智和(IMG)が登場。林鐘勲(イムジョンフン・韓国)との試合では、序盤に1ゲームを奪われるも中盤で流れを引き寄せて3ゲームを連取し、準決勝進出を決めた。
一方、宇田幸矢(明治大)は林高遠(リンガオユエン・中国)と対戦。ラリー戦では宇田が制する場面も見られたが、ブロックやバックハンドで林高遠が宇田をいなし続け3-0で勝利した。林高遠は今大会3試合続けて左腕対決を制している。
また、41歳のベテラン・荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)は梁靖崑(リャンジンクン・中国)と対戦した。衰えないフットワークを軸にフォアハンドで攻め続けた荘智淵がフルゲームの激闘を制し、中国超えで4強入りを果たした。
女子シングルス準々決勝の第1試合には早田ひな(日本生命)と陳夢(チェンムン・中国)が登場した。フルゲームまでもつれ込む接戦となったが、8-8から陳夢が3点を連取し勝利。早田はあと一歩及ばなかった。
続く第2試合では、伊藤美誠(スターツ)が王曼昱(ワンマンユ・中国)と対戦。先日のWTTスターコンテンダー・ブダペストのリベンジを果たしたい伊藤だったが、この試合は王曼昱が伊藤の緩急に応じて的確なコースを突いてリードを広げる。伊藤もデュースまで粘るが勝ちきれず、0-3のストレート負けを喫した。
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)は王藝迪(ワンイーディー・中国)とフルゲームに及ぶ激闘を繰り広げるが、最終ゲームで王藝迪がリードを広げ11-6で逃げ切った。日本勢は全員が中国勢の前に苦杯をなめた。
杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)も孫穎莎(スンイーシャ・中国)に敗れ、女子シングルスの4強は中国勢が独占した。
22日には、男女シングルスの準決勝が行われ、張本はパトリック・フランチスカ(ドイツ)との一戦に臨む。過去の対戦成績では張本が勝ち越しているが、フランチスカは3回戦で馬龍(マロン・中国)を下すなど好調をキープしており、油断は禁物だ。張本が勝利して決勝に進めるか注目したい。
~21日試合結果~
-男子シングルス準々決勝-
〇パトリック・フランチスカ(ドイツ)3-0 ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)
林鐘勲(イムジョンフン・韓国)1-3 張本智和(IMG)〇
〇林高遠(リンガオユエン・中国)3-0 宇田幸矢(明治大)
〇荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)3-2 梁靖崑(リャンジンクン・中国)
-女子シングルス準々決勝-
〇陳夢(チェンムン・中国)3-2 早田ひな(日本生命)
〇王曼昱(ワンマンユ・中国)3-0 伊藤美誠(スターツ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)2-3 王藝迪(ワンイーディー・中国)〇
杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)1-3 孫穎莎(スンイーシャ・中国)〇
~22日試合予定~
-男子シングルス準決勝-
パトリック・フランチスカ(ドイツ)- 張本智和(IMG)
林高遠(リンガオユエン・中国)- 荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)
-女子シングルス準決勝-
陳夢(チェンムン・中国)- 王曼昱(ワンマンユ・中国)
王藝迪(ワンイーディー・中国)- 孫穎莎(スンイーシャ・中国)
文:ラリーズ編集部
【日時】2022年07月22日(金)
【提供】Rallys