25日、ドイツのプロ卓球リーグであるブンデスリーガ(1部に当たる)に及川瑞基(11月度世界ランキング76位・21歳)=専修大学=が出場した。
及川のチームが対戦したのは、“ドイツの皇帝”、ティモ・ボル(同3位・37歳)=ドイツ=を擁し、幾度も優勝してきたボルシア・デュッセルドルフだ。(ボルは今回の試合は欠場している。)
及川は1番手で、スウェーデンの若手選手であるアントン・カールバーグ(同140位・21歳)と対戦し、3-1で勝利した。
及川は勝利後、ラリーズのインタビューに答え、「1セット目の出だしから良いスタートを切れるように対策を立てていきました。アントンはサーブがとても分かりづらくて1セット目を落としたのですが、2セット目レシーブを少し変えて上手くいきました」と勝因を分析している。
2番手、3番手と及川のチームメイトが敗北し、絶体絶命で回ってきた4番手に及川が再び登場。
対戦相手はクリスチャン・カールソン(同25位・27歳)=スウェーデン=だ。
クリスチャン・カールソンは今月開催されたスウェーデンオープンで上田仁、丹羽孝希を破りベスト8に進出しており、兄弟のマティアス・ファルク(同12位・27歳)=スウェーデン=と共にスウェーデンのエースとして活躍している選手である。
加えて、今年の世界選手権(団体戦)でも銅メダルを獲得しているため、まさに世界トップクラスの選手だ。
及川も過去2度敗北していたというが、1ゲームを逆転で奪取し、そのまま3-0のストレートで見事勝利を収めた。
及川は「カールソンには過去に2回負けていたので自分は向かっていくだけでした。
1セット目逆転勝ちしてから勢いに乗ることができました」とコメントしている。
その後及川のチームは惜しくも敗北してしまったが、以前にも強豪国・ドイツ代表選手を倒すなど、確実にドイツで力をつけている及川。
1月の全日本選手権では水谷隼がいる山でスーパーシード権を獲得したが、修行の成果を発揮できるか。
■ブンデスリーガ2018/19シーズン第11節 及川瑞基の結果詳細
TSV Bad Konigshofen 2-3 Borussia Dusseldorf
及川瑞基 3-1 アントン・カールバーグ(スウェーデン)
4-11/11-5/11-8/11-5
及川瑞基 3-0 クリスチャン・カールソン(スウェーデン)
12-10/11-8/11-6
【日時】2018年11月28日(水)
【提供】Rallys