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　近くにいる人のやる気や活力、ひょっとしたら生命力さえも奪う”エナジーバンパイア”は、目立った外見的な特徴などはなく、概して社交的で快活な人に紛れていることが多いという。数年前、ドイツの研究チームが「植物が代替エネルギー源として他の個体からエネルギーを吸い取るように、我々人類も他者からエネルギーを吸収する可能性がある」と発表して話題を呼んだが、居心地の悪さを感じる人がいるなら、まさにその人がエナジーバンパイアかもしれない。彼らの見分け方と対処法を解説していく。

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※ こちらの記事は2018年2月27日の記事を再掲しています。

　「この人といるとなんか疲れる」「少ししか話をしていないのになぜか気分が落ち込む」……。誰かと会っている時、そんな気分に陥ったことはないだろうか？

そばにいる人の活力を奪う“エナジーバンパイア”とは？

　その人は、なにも「見るからに暗そう」であったり、あなたにとって苦手なタイプに限らない。好感を持たれやすかったり、時には友人関係にある人たちのなかにも、不思議と存在しているかもしれないのだ。

　そういった他者のやる気や活力、ひょっとしたら生命力さえ奪う人のことを“エナジーバンパイア”、もしくは“サイキックバンパイア”と呼ぶ。

　現在、世界のオカルト愛好家の間で「一番当たる」と言われる予言者クレイグ・ハミルトン・パーカーによれば、エナジーバンパイアとはテレパシーにより霊的エネルギーを消耗、損傷させる人々らしい。

　彼らは、まるで人間に取り付いて栄養を吸い取る寄生虫のように、相手の感情や思考を奪い取ってしまうという。普通の人のなかに紛れ、外見上からは判別できないだけに厄介である。

　元来の吸血鬼のイメージとは異なり、概して彼らはむしろ社交的で快活な人に多いようだ。声が大きく積極的で、強い意志を持ち、強引な部分さえ持っているという。

　そして反対に被害者となる人々は、健康に優れずに痩せていたり、顔色が冴えず、全体的に弱々しい印象を与えるなど、意見も周囲から影響を受けやすいタイプが多いとか。

　エナジーバンパイアの人々は、実は内面的には不安定で何かに対して強い怖れを抱いていたり、怒りっぽく、妄想気味な傾向があるが、もちろんそれを指摘されても完全否定するに違いない。表面上は魅力的で社会的にも成功する例が多く、握手や肩を組むなど愛想を振りまいて人の心を掴みながら、自分よりも弱いものを眈々と狙っているのだ。

　どうやら古今東西を問わず人々はその存在には気づいていたようで、人間でないケースも含めて、さまざまな形をしたエナジーバンパイアにまつわる伝承が、古代中国、インド、ネイティブアメリカン等、世界各地に残されているという。

　最近でも2014年、ドイツのビーレフェルト大学生物学研究チームが「植物は代替エネルギー源として他の植物からエネルギーを吸い取る」、つまりは植物と同じ“生命”である我々人類も、同様に他者からエネルギーを吸収する可能性がある、と発表して話題を呼んだ。エネルギーや感情がミックスされた特定のグループ内で、居心地の悪さを感じる人がいるのはまさにこれが原因なのだという。

エナジーバンパイアへの対処法

　では、どうやってエナジーバンパイアから自分の身を守ったら良いのだろうか。最も重要なのは、心身ともに健康を保つことだ。弱みにつけこみ侵入してくるバンパイアの攻撃を寄せ付けないようにするためである。

　そして、冷静さを保ち、地に足を着けた状態を保とう。抵抗するものはしつこく付き纏われてしまうので、もし狙われても“柳に風”とばかりに立ち向かわず、身をかわすのだ。

　バンパイアかどうか疑わしい相手とは、極力コンタクトを避けて距離を置くこと。会う必要がある場合は、目を合わせないこと。もし顔を見なければならない場合は、攻撃パワーが右目よりも弱いとされる左目だけ見ると良いという。

　もしもエナジーバンパイアと気づかず親友やパートナーになってしまうと、長期にわたり悲劇的状況に置かれてしまう。心当たりのある人は要注意だ。

　そしてもちろん……あなた自身がバンパイアである可能性も忘れずに。

参考：「Mysterious Universe」、ほか