いったいどうしたんだ?
そんな疑問を持たれた向きも多かったのではないか。
恒例の<2016 ユーキャン新語・流行語大賞>(現代用語の基礎知識選)のノミネートが、今年も発表された。
疑問については後述するとして、まず候補となった言葉を見てみよう。
芸能&メディア関係(11)
『週刊文春』スクープによるベッキー(32)と川谷絵音(27)の不倫騒動から、<ゲス不倫><文春砲><センテンススプリング>。
さらに<ポケモンGO><シン・ゴジラ><君の名は。><おそ松さん><びっくりぽん><斎藤さんだぞ><PPAP>と各ジャンルでの大ヒットを象徴する言葉が続き、国民を悲しませた<SMAP解散>も加わる。
スポーツ関係(3)
リオ五輪から<タカマツペア>、別のペアで<(僕の)アモーレ>、広島カープ・緒方孝市監督(47)がナインに送った<神ってる>と少数精鋭。
社会関係(7)
<歩きスマホ><AI><くまモン頑張れ絵><ジカ熱><民泊><聖地巡礼><マイナス金利>と、説明不要なほど耳にする機会が多かった言葉が並ぶ。
政治関係(9)
ブームを呼んだ小池百合子都知事(64)関連で、<アスリートファースト><都民ファースト><レガシー><盛り土>。
海外からの<パナマ文書><EU離脱><トランプ現象>は妥当なところだ。
そして安倍晋三首相(62)が消費税増税を延期した際の<新しい判断>と、不自然に盛り上がったが鎮火も早かった<保育園落ちた日本死ね>……。
以上30の言葉が挙がっている。
どうだろう?
多少、違和感の残る言葉はいくつかあれど、例年に比べれば理解できる範疇と言える。
これまでの流行語大賞といえば、昨年の<トリプルスリー>に代表されるように、「それ、どこで流行ってたの?」と言われることが恒例。
そして、これも昨年の<アベ政治を許さない><SEALDs>や、2014年の<集団的自衛権><ダメよ〜ダメダメ>など、露骨なまでに偏向した言葉を選ぶのもルーティンと化していた。
その度に「サヨク流行語大賞と名称を変えろ」など、厳しい批判を浴びせられてきた。
が、今年は<〜日本死ね>こそ伝統を守って品性下劣だが、全体的におとなしくなった印象は否めない。
昨年、猛批判を浴びたことが、さすがに堪えたか?
これで<サヨクのおもちゃ>や<団塊世代御用達>との誹りから脱却できるならば、ご同慶の至りなのだが——。
冷静になれば、「選ばれるべき」言葉が抜けていることにも気付く。
昨年は流行語大賞の選考委員長まで務めた鳥越俊太郎氏(76)が、都知事選前後に突っ込まれまくった<公約とかはできてません><私は昭和15年生まれで、終戦(昭和20年)の時、20歳でした><ネットはしょせん裏社会>…これら(他にも数多ある)妄言の数々。
同じく選考委員だったやくみつる氏(57)がポケモンGOユーザーに言い放った<心の底から侮蔑します>。
その鳥越氏を(都知事選で)応援していた蓮舫氏(48)のウソの数々。
一言に集約すれば<二重国籍>か。
その蓮舫氏と野党共闘した、共産党の藤野政策委員長(当時)が防衛費について言い放ち、国民の猛反発を呼んだ<人を殺すための予算>。
流行語大賞が例年よりおとなしいのは、お仲間たちの偏向しまくった妄言・失言への矛先をかわすためか?
そんな疑念も湧いてしまうのだ。
この中からベスト10と大賞が選出されるのは12月1日。
政治的な思惑優先の<ゲス流行語>ではなく、<流行ファースト>な<シン・流行語大賞>となっていれば幸い。
【日時】2016年11月19日(土) 12:01
【提供】デイリーニュースオンライン