タレント・ベッキー(32)の不倫騒動が、ここまで尾を引くとは誰が予想していただろう。
ベッキーが、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音(27)とのホテル密会や川谷の長崎実家訪問を報じられてから8カ月。
週刊誌報道後、すぐさま交際を否定する会見を開いたものの、その後2人のLINEでのやりとりが流出し、会見での弁明は全て嘘だと発覚。
あのときに、「愛してしまった人に妻がいた」と正直に言っていればよかったのだが、それも後の祭り。
猛バッシングを浴びる結果となり、出演番組もCMも降板、“ゲス不倫”という新語も生んだ。
ベッキーは5月、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でテレビ復帰を果たした。
SMAP・中居正広による巧みなインタビューは話題になったが、ここで所属事務所があるミスを犯してしまう。
各局に『金スマ』のベッキー独占謝罪告白の知らせを送るのが、放送数時間前と遅れてしまい、ベッキーのレギュラー番組を擁する局が「なぜうちの番組で復帰しなかったのか?」と激怒。
ベッキー自身の問題ではないが、この失態が、ベッキーの本格復帰を妨げる要因になってしまった。
いま、ベッキーが出演しているのは、スカパーの『FULL CHORUS〜音楽は、フルコーラス〜』だけという寂しさ。
“記者会見アドバイザー”の私に言わせれば、会見もテレビ復帰も全て裏目に出てしまった。
事務所の売り上げNo.1を誇っていたベッキーの稼ぎがなくなるのは、事務所にとって大きな痛手だろう。
10月の番組改編にも名前が出て来ない現状に、相当焦っているのではないだろうか。
それにしても、TBSにも責任はあるのではないだろうか。
ベッキーを復帰させた回の『金スマ』は、スポンサーが降りていたそうで、提供する2社のスポンサーが、東日本大震災のときによく耳にした「ACジャパン」に差し替えられていたという。
この2社は、ベッキーの出演を知らされていなかったことに激怒したと伝えられた。
そう考えると、世間がまだベッキーを許していない中で、ベッキーを独占謝罪させたTBSにも責任はあるのではないだろうか。
正直、「視聴率を取りたかった」と思われてもしょうがないし、もし本当に視聴率のためだけに、復帰を演出したとしたら、テレビ局関係者としてあまりに情けない話だ。
ベッキー出演で、『金スマ』は平均視聴率24.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、瞬間最高視聴率は26.6%を叩き出した。
しかしその後、ベッキーを出演させようとはしない。
これでは、本当に、視聴率狙いの独占告白だったとしか受け止められないだろう。
私は、10月の番組改編で『金スマ』にベッキーを復帰させるべきだと思う。
TBSが、ベッキーを1人の魅力あるタレントだと考えているなら、世間の批判を受けても起用するべきだ。
それが、視聴率を稼いでくれたベッキーへの謝意なのではないだろうか。
『金スマ』が動かなければ、今後ベッキーが地上波テレビに復帰するのは、いよいよ難しくなってしまうはずだ。
【日時】2016年08月18日(木)
【提供】サイゾーウーマン