日本歌謡界の年間の総決算イベント『輝く!日本レコード大賞』。
昨年のレコード大賞は周知の通り、西野カナ(27)の『あなたの好きなところ』だったが、特に話題になった楽曲でないために受賞に疑問符が付いている。
そもそもレコード大賞は辞退者が後を絶たず、毎年のように選考の妥当性に疑念が抱かれているが、今年はその傾向が特に顕著だとされる。
音楽業界関係者が語る。
「西野の受賞曲は、初登場時はオリコンチャートで5位だったものの、年間チャートではベスト100にも入っていません。メディアなどで話題に上る機会も少なく、受賞には頭をかしげるしかありません」
選考に関わった「優秀作品賞・新人賞委員会」の笹森文彦委員長は、選考理由について「どれだけ各世代の人々の心に届いたかが重要」としているが、皮肉にしか聞こえないのが実情だ。
「レコ大を中継するのはTBSなのだから、同局系ドラマとして放送され、『恋ダンス』が話題となった『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌の『恋』は順当な大賞候補と目されます。しかし、星野からは辞退の申し出があり、見事にスカされてしまった」(前出・関係者)
辞退するアーティストが続出する理由について、芸能事務所関係者は「そもそもレコ大の権威が落ちているため、歌手としては、わざわざ忙しい年末に仕事を入れたくない」と語る。
そして、今年の場合はもう一つの事情があるという。
■受賞しても、つきまとう買収疑念
レコ大を巡っては、15年の大賞に三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下、三代目)の『Unfair World』が選ばれたことについて、『週刊文春』(文藝春秋)が昨年10月、三代目を運営するLDHから、芸能大手・バーニングに1億円が流れていた疑いを報じた。
結果的に、HIRO(47)が昨年限りでLDHの社長を退任する事態となってしまった。
「これほどの疑惑が噴出した中でレコ大を受賞したら、『バーニングにいくら払ったんだ?』と世間から疑念を招きかねない。特に今年は、受賞に及び腰になる歌手も多かったとみられます」(前出・芸能関係者)
LDHの付け届け騒動によって、受賞したところで「金で買った」と邪推されてしまうほど権威が失墜したレコ大。
今年は、失地回復を果たせるか?
【日時】2017年01月12日(木) 11:45
【提供】デイリーニュースオンライン