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「ロック界の生きる伝説」と呼ばれるエアロスミスのスティーヴン・タイラーの娘、ミア・タイラー。

彼女は、ロックンローラーを追うグルーピーとして有名だったシリンダ・フォクシーとスティーヴンとの間に生まれた。

両親はドラッグや浮気などが原因で1987年に離婚。

スティーヴンは、97年に暴露本を出したシリンダを訴えたが、寂しさから薬物依存になったミアには手を差し伸べ、愛情を注いで更生させるなど、父親の役目をしっかりと果たしてきた。

なお、スティーヴンはシリンダが2001年に脳卒中で倒れてからは、「最愛の娘を産んでくれた女性だから」と高額な医療費を支払うなど全面的にサポート。

70年代前半にシリンダと交際していたデヴィッド・ボウイも彼女の医療費のためにギターを寄付し、話題となった。

スティーヴンは、シリンダが亡くなる直前の02年に、彼女が交際していた男性とスピリチュアルな式を挙げる手配までしており、「なんて寛大な男だ」と多くの人の心を打った。

母シリンダが亡くなった時、ミアは24歳になっており、プラスサイズモデルとして活躍。

薬物依存から更生した後、プラスサイズのアパレルブランドからモデルになってほしいとアプローチを受け、仕事をスタートさせていたのだ。

所属事務所は、大手ウィルヘルミーナ・モデルズ。

「Vogue」「Seventeen」「Teen Poeple」「Mode US」など数多くのファッション誌・人気雑誌に登場し、ランウェイモデルを務めたこともある。

ミアは芸術家としても活動しており、09年にはアパレルブランドを立ち上げたり、リアリティ番組に登場したり、映画『ラッシュアワー3』に出演したりと、キャリアを広げている。

ちなみに外見は、美人女優として知られる異母姉リヴ・タイラーそっくり。

リヴの母親もグルーピーで、父親がスティーヴンであることを隠し育てたが、リヴは10歳のときにエアロスミスのコンサート・バックステージで自分にそっくりのミアに出会い、「自分の父親はスティーヴンだと直感した」と告白しているほど、2人はよく似ている。

そんな美しく自信に満ちあふれたミアが、今週、インスタグラムに怒りの投稿をした。

お騒がせセレブたちに報酬を払ってダイエット商品を宣伝してもらっている会社から、「契約しませんか」とオファーされたことにと激怒し、世間に警告したのだ。

ミアはインスタグラムに、8月26日付けで送られてきた「報酬付きのコラボレーションのお誘い」というEメールのスクリーンショットを投稿。

メールには、「我が社は現在、クロエ・カーダシアン、（リアリティー番組）『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』『ティーン・マム』『Jersey Shore〜マカロニ野郎のニュージャージー・ライフ』の女性出演者たち、リル・キム、アンバー・ローズ、そしてブラック・チャイナなどとコラボしています」「新たにスタイリッシュなブロガーと契約を結びたい思っており、オファーしました」「あなたに報酬を払い、我が社の“おなかをへっこませるお茶”を郵送しますので、その商品の写真を撮り、インスタグラムに投稿する、というシンプルな契約です。ご興味ありますか？」と書かれている。

会社名は黒く塗りつぶしているものの、ミアはこの手の会社には辟易しているとのことで、
「親愛なるみんなへ。アタシはみんなに正直でいたいのよ」
「こんなクソったれなウソに騙されちゃいけないよ！　アタシはこの手のEメールを毎週のように受け取るけど、速攻でゴミ箱に入れてる」という出だしのメッセージを書きつづった。

「これは先日、意味もなく有名なフェイク“セレブ”たちを使って宣伝しまくってる、クソったれの大ウソつき会社から送られてきたEメール。
ここに投稿したのは、みんなにどれだけフ●ックなものかって知ってもらいたかったから。
お茶飲んだからって体重が減るわけないじゃん。
頻尿になるだけ。
体内から水分が失われるだけなんだよ。
人間の体重っていうのは、バランスの良い栄養を摂り、運動をすることで減るんだよ」

「お願いだから、お願いだから、お願いだから、こんなゴミを買うのはやめて。
こういうのを宣伝している“セレブ”はみんな金目当てなんだよ。
金のため。それだけなんだよ。
商品との写真を投稿することで金をもらっているんだよ」

「数年前、アタシが金欠だった頃、たくさんの金をもらってダイエット商品を宣伝したことがある。
金のためにね。
生きていて、あのときほど自分が汚い野郎だと思った時はない。
だから、この手のエンターテインメント・ビジネスを、キッパリ断つことにしたの。
自分が得するためにみんなにウソつくなんて、マジで嫌だから。
アタシがやったことは間違いだった。
だから死ぬまで、みんなに“こんなクソったれたウソ”を信じないで！　って言い続けることにしたの」　と熱く語った。

ミアは、続けて「ウエスト・トレーナー、ダイエット・ピル、ダイエット・ティー。
ほかにも“すぐさま体重が落ちます”って謳ってる商品は全部クソだよ。
一攫千金を狙う会社なんだよ」と警告。

「体重を減らすのには時間がかかるんだよ。
“速攻”っていうのに、ろくなもんはないじゃない。
勝負っていうのは、ゆっくり＆安定したものが勝つって、相場が決まってるんだよ」

「インチキを信じないようにね。
自分をしっかりと持って。
ありのままの自分に満足すること。
もし自分の嫌なところを変えたいのなら、変えるのは構わないよ。
でも、正しい方法で変えることだね。
こういう奴らに金を渡すんじゃないよ」とまくし立て、「超ばかばかしい！」という言葉で締めくくった。

問題の商品だが、メールに登場するクロエは、「Flat Tummy Tea（おなかペタンコ茶）」「Fit Tea（フィット茶）」などいくつかの“おなかをへっこませるお茶”をインスタグラムで「お勧め」。

アンバーも「Fit Tea」を、ブラックは「Fiber Tea（繊維茶）」を「お勧め」していることから、ミアにメールを送ったのは複数の“おなかをへっこませるお茶”を取り扱う会社である可能性が高い。

米経済サイト「ビジネス・インサイダー」によると、この手の“デトックス茶”をインスタグラムでセレブに宣伝してもらう場合、3000ドル〜24万ドル（約31万円〜2，480万円）の報酬が支払われるとのこと。

フォロワー数が多いほど、より多くの報酬が支払われるという。

同サイトは「下剤として使われるセンナが含まれていることが多いため、健康を害する可能性が高い」とも指摘。

セレブはお金をもらって宣伝しているだけで、「愛用している」と紹介していても実際には飲んでないケースがほとんどなのだから、安易に手を出さない方がよいと警鐘を鳴らしている。

ネット上では、「10代の頃からプラスサイズモデルとして活躍しているミアに、“おなかをへっこませるお茶”を宣伝してほしいとオファーするのがそもそもの間違い」だという声も上がっているが、ミアが懺悔しているように、過去にこの手の商材を宣伝していたことがあったので、目をつけられたのかもしれない。

有名人がブログで愛用していると紹介している商品に騙されて手を出してしまう人は日本でも多いが、詐欺まがいの商品かどうか、見極める目を持つことが大事なようである。