岸田文雄外相は17日、ドイツ・ボンで開かれた日韓外相会談で、尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官と会談したところ、韓国側が「大使館や総領事館前の慰安婦像の設置は適切ではない」と認めて、2015年の日韓合意を着実に実施する重要性を再確認した。
ドイツで開催されたG20外相会合を訪問していた岸田外相は17日、尹韓国外交部長官との会談で、昨年末に釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像について、改めて撤去を求める申し入れを行った。
これに対し、尹長官は「国際的な儀礼からみて、大使館前や総領事館前の慰安婦像の設置は適切でない」と発言し、両外相は2015年12月の日韓合意を着実に実施することが重要だと再確認した。
菅義偉官房長官は20日午前の会見で「韓国の今後の対応を注視するとともに、慰安婦像の問題については、粘り強くあらゆる機会を通じて日韓合意の着実な実施を求めていきたい」と述べ、1カ月以上の不在が続く長嶺安政駐韓大使の帰任については、「未定」だとした。
【日時】2017年02月20日(月) 12:21
【提供】ハザードラボ