🐟️ 阿久根市雑談

　一般会計補正予算の中に、災害時の避難所として指定している脇本地区公民館へソーラーパネルと蓄電池を設置する約4700万円の予算がありました。

　調べると、予算約4700万円のうち、県の負担が約4170万円、阿久根市が約530万円の負担で、蓄電量は避難時のわずか一晩分しかないものでした。通常は、年間160万円の電気使用量を払っているのに対して、約100万円程度の削減効果があるという内容です。

　私はこの議案に反対討論し、反対しました。その理由は、

１、この蓄電池は災害時に送電が切れたときに役立つとしても、そもそも災害時には天候が悪いことが多いと想定され、蓄電はない可能性がある。蓄電も１晩分しかなく災害時の備えとしてソーラー自体があてにならない。

２、年間１００万円の効果があるというが、ソーラーパネルの寿命は約２５年。つまり、２５００万円の効果のために４７００万円の設備を付けることになる。

３、脇本地区公民館は海抜２ｍの所にあり、災害時利用の可能性が高い豪雨水害、水位の上昇に適した施設でないこと。

４、事業の計画時にランニングコスト・維持管理費・処分費を全く試算・検討していないこと。維持費を考えずに事業を行うということは、事業効果を全く考えておらず、事業計画が正しくなされていないという事を示している。

５、避難所を守る機能としては発電機を設置することの方が安価で信頼性が高いこと。

　以上、事業効果が見られないためこの議案に反対し、この予算以外を再提案することを求めました。

　評決結果は、4名（竹原えみ・竹原信一・西田数一・渡辺久治）の反対でした。これほど明確に事業効果が見られないことが分かっているのに賛成が多数で、この事業を除くことが出来ませんでした。