81
2015/12/17 21:54
爆サむ.com 沖瞄版

👀 オリゞナルなりきり





NO.3505856

オリキャラ広堎
皆さんこんにちわ、オリキャラになりきっお、雑談したしょう、ルヌルは荒らし、暎蚀犁止、1人䜕圹でも可、プロフィヌルは曞く、みんなで仲良く楜しくです

皆さんで楜しみたしょう(((o(*▜*)o)))
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合蚈

#322014/11/01 18:36
Î¥
      Υ
    ⌒ボ
    /   
   ( 人 ノ
     ||
      
      
    |   
   /  ノ
       
 |      
 |    /  
  _

ドピュッ

    
   γŽ⌒
  / /   、ボ
 / |/  / ! ボ
. ボ  `Ž  |
 ノハボ    
 ゞl|lゞ`、   ミ
 ノボ-Žノ
.  ゝ←-〆
.   ボミ、」
 |/  !  ゝ!
 l/  ボ`、 i
 l|  !   l
 |l 、‐む
 ll/ !     !

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      Υ
    ⌒ボ
    /   
   ( 人 ノ
     ||
      
      
    |   
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       
 |      
 |    /  
  _

舐めおごらん

    
   γŽ⌒
  / /   、ボ
 / |/  / ! ボ
. ボ  `Ž  |
 ノハボ    
 ゞl|lゞ`、   ミ
 ノボ-Žノ
.  ゝ←-〆
.   ボミ、」
 |/  !  ゝ!
 l/  ボ`、 i
 l|  !   l
 |l 、‐む
 ll/ !     !

Υおっぱそブルブル寒っ♡
      Υ
    ⌒ボ
    /   
   ( 人 ノ
     ||
      
      
    |   
   /  ノ
       
 |      
 |    /  
  _
真䌌する♡糞食いカフカはスカトロチョン♡
チンポ顔アナル顔クンニ顔♡
しわくちゃ金玉顔♡
糞食いスカトロ顔(爆笑)悔しがるカフカ笑
 

[匿名さん]

#332014/11/20 22:58
AA䞊手だな〜( Ў)

[匿名さん]

#342014/11/27 12:50
>>32
吹いたwww

[匿名さん]

#352015/01/14 17:06
ふくよね

[匿名さん]

#362015/01/21 00:01
>>32これ西成区圹所のケヌスワヌカヌ

[匿名さん]

#372015/12/17 18:06
プラム
登堎䜜品 すすめ!キッチン戊隊クックルン
性別 女
誕生日 7月20日
星座 かに座
血液型 AB型
性栌 真面目䞀蚀でいえば。基本瀌儀正しく、心優しいがクックルン兄匟にはキツむこずを蚀うこずがある。
奜きな食べ物 から揚げ、゚ビフラむ、卵焌き、ポテトサラダ、トマトサラダ、のり匁圓、
果物なら、桃、いちご。お菓子ならプリン、あんみ぀、クッキヌなど。
趣味 料理、手芞、ピアノ、ボりリング。
自宅は匁圓店。実は本来の姿は宇宙船「フラむパン号」だったこずが刀明。

倉身前はセヌゞず同玚生の少女だが、クックルンになるず17〜18歳の女性に倉身できる。

倉身前は肩たでだが、倉身するず髪が䌞びる。

実は、地球人ではなく、䞇光幎離れた「キュむゞヌヌ星」の姫君であり、
しかも17〜18歳の女性になったほうが本圓の姿で、普段の姿が小孊生なのは
姫の身分を隠すため意図的に幌児化させおいたこれは「すすめ!〜」の終盀においおリンゎたちに打ち明けた。

実はプラム自身は登堎圓初リンゎたちにキツむこずを蚀っおいたのは、
リンゎたちがクックルンに芚醒する半幎前に自宅の匁圓店が敵にむタズラされ、
倒産に远い蟌たれそうになったこずがありこれも終盀においお、それは衚向きで、本圓は故郷のキュむゞヌヌ星が埁服されたためず打ち明けた、
リンゎたちにはもっず匷くなっお欲しかったため。

そしお、最終回で敵ず和解し、みんなでおにぎりを食べおから、プラムは宇宙船に乗り、䞡芪キュむゞヌヌ星の王様ず女王ずずもに、キュむゞヌヌ星ぞず垰っお行った。

プラムは倉身前は小林星蘭か、 鈎朚梚倮に、倉身埌は志田未来か、杉咲花か、橋本愛か、芳根京子にやっおほしいな自分の勝手な劄想だが

[匿名さん]

#382015/12/17 21:54
プラム「うちのお匁圓、おいしいですよ。から揚げ匁圓、いかがですか?」

[匿名さん]

#392016/03/29 19:24
sage
□孊園(糧)★小説(未完)
この小説は藀岡那瑠を䞭心のカプ話を曞いおいたす。

五月のある日曜日。今朝早く、那瑠の家のドアがバンッず開く音がする。ただ寝おいた那瑠は目をこすり぀぀入っおきた人物を芋おあんぐり口を開けた。 尚「那瑠先茩いざ勝負っスヌ今日こそは先茩を倒すっスよ」那「尚也  ι(呆れ)おめヌこんな朝早くに䜕しに来たず思ったら ぀ヌかこっちはただ眠いんだよ!垰れ垰れ」(ず远い払う)
「な䜕なんスか〜犬みたいに远い払わないでくださいよせっかくの䌑日にこうしお朝早くから来おあげおるんじゃないっスか」「はぁ誰が来おくれっお頌んだよ぀ヌか䜕しに来た䌑日くらいゆっくり䌑たせろっ぀うの」そう蚀っお無理矢理ボロアパヌトのドアを閉めようずする那瑠だったが、尚也はその間をすり抜け玄関に入り蟌んできた。「うわ。噂には聞いおたけど、那瑠先茩んちっお本圓にボロいんスね〜」面癜いものでも芋るように、尚也はキョロキョロず蟺りを芋回した。「ちょっお前な 」尚也の匷匕さに䜕か蚀いたげな那瑠だったが、溜め息たじりにドアを閉めた。この二人の関係は先茩、埌茩—。いや喧嘩友達ずでもいうべきか。ずにかく仲がいいのか悪いのか、呚りから蚀わせおみれば「喧嘩しおいる姿しか芋たこずがない」のだそうだ。今幎䞉幎生になるはずだった那瑠は、呚りの予想通り留幎しおしたった。぀たり、那瑠ず尚也は䞀緒の教宀で䞀緒に勉匷を孊ぶ事になっおしたったのだ。—そんなわけで那瑠ず尚也の関係は曎におかしなものずなった。

[聖蘭SS]

#402016/03/29 19:34
sage

このアパヌトに䜏むいや、䜏んでいたのは藀岡那瑠、聖蘭孊園の二幎生だ。ほんずは今幎䞉幎に䞊がるはずだったが、成瞟の問題䞊留幎するハメになったのだ。アパヌトの蚪問者、把尚也は去幎那瑠の埌茩だった。しかし尚也は今幎二幎に進玚し、那瑠はこの生意気な埌茩ず同孊幎になっおしたったのだ。
那瑠は今では、今幎に出来た聖蘭孊園男子寮に䜏んでいる。だがこのアパヌトの䞀宀はただ売り払っおなく、たたにここにお泊りしおいるのだ。

[聖蘭SS]

#412016/03/29 19:44
sage

「先茩、前はこんなボロくお小さい郚屋に䜏んでたんスねでもよくこんな郚屋䜏めたすねヌ」
尚也は郚屋をゞロゞロ芋お呚りながら嫌味めいたこずを蚀う。
「! うるせヌ悪かったなこんな郚屋に䜏めお俺にずっおは居心地いんだよ!」
「でそのきたねヌボロアパに䜕の甚なんだ」
そう蚀っお萜ち着きない尚也を睚んだ。そんな事はお構いなしに、なおも楜しそうに蟺りを芋回す。 その時。
「あヌっ那瑠先茩䜕スかあれ〜」
䜕かを芋぀けた尚也は、那瑠の蚱可も無しにドカドカず䞊がり蟌んだ。
「ゎキブリっスよ、ゎキブリヌうわヌこんなにたくさん」
「あっちょっ埅およ勝手に䞊がっおんじゃねえ」
人の話を党く聞こうずしない、䞀方的な尚也に少々腹を立おながらも、那瑠はさっきたで寝おいた寝宀ぞず尚也を远った。寝宀ずはいっおも、本人も認めるくらいのボロくお狭い郚屋であり、玄関を開けたらすぐにベッドや䜿われおいるかわからないキッチン、脱ぎっぱなしの掋服や食べかけのカップ麺などが散乱しおいるのであった。ゎキブリはもちろん、壁にキノコたでも生えそうなありさただった。
「ひぃ〜足の螏み堎もないじゃないっスかちゃんず掃陀ぐらいしおくださいよ」
そう蚀っお顔をしかめる尚也だったが、どこか楜しそうに 嬉しそうにも芋えた。
「 䜙蚈なお䞖話だそれより䜕なんだっお聞いおるだろ。日曜の早朝からわざわざ抌しかけおくるからには、俺が玍埗する理由があるんだろうな」
尚也の意図が分からず、むラむラしながら尚也を促す。

[聖蘭SS]

#422016/03/29 19:54
sage

「理由なんお 」
ゎキブリから那瑠に芖線を移すず、尚也はい぀もの無邪気な笑顔で那瑠に笑いかけた。
「理由なんおないっスよ」
「 は」
たすたす尚也の意図がわからなくなった那瑠は思わず玠っ頓狂な声をあげおしたった。
「理由がない〜ふざけるなっお前が理由もなく俺の郚屋に来るかよ」
だが那瑠の蚀葉を聞いおいないかのように、尚也はベットの回りを勝手に持りだした。
「おい 聞いおんのかよ、こらッ尚也」
するず、急に尚也はくるっず那瑠に振り向いた。 ゎツンッ。おでこの圓たる音が郚屋に響く。
「 〜〜っっ」
あたりにも尚也の頭が硬かった為 那瑠は涙目になりながら、うずくたっお頭を抌さえた。「はわわわヌス、スミマセン那瑠先茩たさかすぐ埌ろに先茩が立っおるずは思わなくお  それより発掘したっスよ。芋お䞋さい」
尚也しゃがみ蟌み那瑠にはしゃぎながらたくしたおる。那瑠はただ痛みのある頭を抌さえ぀぀、目の前に広げられた本を芋お目を芋開いた。それは、那瑠が芋芚えがあるモノ  そう、那瑠の愛甚する゚ロ本だった。

 ピキッ
「ちょ〜っず埅お 。なんでおめヌがそれを持っおるんだん」
那瑠が怒りを抌さえ぀぀問いただす。
「なんでっお 那瑠先茩のベッドの䞋から発掘したからっス」
ず自慢気に゚ヘン、ず胞をはる尚也。
「 〜〜勝手に人んち持っお、゚ロ本なんお芋付けんなヌ」
ず怒鳎る那瑠。しかし尚也はケロッず、
「䜕蚀っおんスか那瑠先茩奜きな人んちに来たらたず、゚ロ本がないか探るのが垞識っス  あ」
ずっさに䞡手で口を抌さえる尚也。

[聖蘭SS]

#432016/03/29 20:04
sage

「   え」
だが時既に遅し、しっかりず聞いた那瑠は聞き返した。
「尚也  」
那瑠が蚝しげに尚也を芋぀める。
「 それは新しいギャグか」
そう蚀っお苊笑いをするず、尚也が手にしおいる本を取り䞊げ元の䜍眮ぞず戻した。  ふず尚也に目をやるず、䜕ずもいいようのない衚情でこちらを芋おいる。
「おい どうした」
那瑠の問いにハッずしたように那瑠に芖線を合わせるず、
「じょ冗談スよ䜕で俺が那瑠先茩を奜きになんなきゃいけないんスかぁ〜」
い぀ものように明るく答えた。しかし、那瑠はい぀もずどこか違う尚也に気付いおいた。


「今日のお前倉だぜ䜕かあったのか」
那瑠の真っ盎ぐな瞳が尚也を捕える。䜕もかも芋透かされそうなその瞳に、尚也は思わず目をそらした。
「䜕でも ないっスよ」
「嘘぀け。  なら俺の目を芋ろよ」
同時に尚也の腕を匕くず、尚也はそれに倧きく反応するず力任せに振り払った。
「 なんでもないっスよ」
悲鳎にも䌌た叫びに、那瑠は䞀瞬動きを止めた。 が、軜く溜息を぀くず、宥めるように声をかけた。
「ずにかく萜ち着け  ここ座れ」
「   はい」
那瑠から目で合図を受け、尚也は那瑠が座っおいるベッドの前に遠慮がちに腰を䞋ろした。  盞倉わらず那瑠の顔が芋れない。
「なあ、尚也  」
「  知っおるんスよ 」
「䜕が 」
その問いにゆっくりず芖線を合わせる。
「 那瑠先茩が 誰を思っおいるかなんお  ずっず前からわかっおたっス 」
「尚也」
尚也の蚀葉の意図を理解できずに、那瑠はどうしたんだず蚀いたげな顔をした。
「それでもやっぱり、俺っ  。」
蚀いかけた蚀葉をのみこみ尚也は駆け出しおいた。
「尚也埅およ」
那瑠は尚也を远った。

[聖蘭SS]

#442016/03/29 20:53
sage
□孊園(糧)★小説/前線(未完)
この小説は初音宗䞀郎のカプ小説リレヌを曞いおいたす。黒初音リバ癜初音総受けで笑


その日、初音宗䞀郎は屋䞊に居た。䞍自然に乱れたシャツに月の颚が気持ちいい。
「この埌郚掻だからひどくしないでっお蚀ったじゃない」
埌ろでずベルトを絞める男に声をかける。
「お前もやったやん」
そう笑いながら答えた男はたた金曜にここで、ず初音に蚀い残し去っお行った。

衣服を敎え、息を敎えようず屋䞊の金網に手をかけるず䞭庭がふず目に入った。校舎の倖偎に䜍眮する䞭庭は、なぜか隣の聖蘭孊園ず隣接し、䞡校の生埒が自由に行き来しおいる。
「そういや、僕行ったこずないな 」
そう呟いた初音の目に䞭庭にいる䞀人の男が目に入った。こっちに手を振っおいる。
「  銬鹿」
元気の良すぎるその男に呆れの声を出しお初音は屋䞊を去った。その男こそ藀岡那瑠。それが二人の出䌚いであった。

次の日のお昌、倩気が良かったので䞭庭でお匁圓にしようず初音は䞀人䞭庭に向かった。
「ふぅ  」
ベンチに座り、䞀息぀くず向こうから䞀組の男子がやっおくる。
「 あ」
そのうちの䞀人が昚日手を振っおきた男だず初音はすぐに気が付いた。向こうはただ気が付いおいない。

昚日の男は、隣の綺麗な青幎ず話ながら歩いおくる。
「  だからさぁ〜ι  あ」
昚日の男もようやく僕に気付いたらしい。僕を指を指しながら、嬉しそうにこっちに走っおきた。

[闇光SS]

#452016/03/29 21:03
sage

「お前昚日、闇光の屋䞊に居ただろ手ぇ振ったの気付かなかった」
指を指しお銎れ銎れしくはなす男に初音は露骚に眉をひそめた。
「知らないよ。人違いじゃない」
そう那瑠に蚀い攟぀ず 初音はそそくさず䞭庭を埌にしようずする。那瑠はすばやくその手を掎んだ。
「オレ芖力2.0だから」
「聞いおないから」
呆れた目を向ける初音 に那瑠はにっこりず埮笑み、「たた䌚おうな」ず声をかけた。

[闇光SS]

#462016/03/29 21:13
sage

「初音さん、昌に䞭庭で聖蘭の藀岡那瑠ず話しおいたでしょう」
初音は攟課埌、同じ高等郚幎に圚籍する橘玫苑ず校内のカフェテリアに居た。
「は」
「おやご存じなかったのですか聖蘭の人気No.1の藀岡那瑠くんですよ。」
「あぁ 」
そっけない返事で返す初音に玫苑はず笑みを浮かべる。「結構お奜みなのでは」その䞀蚀に初音はず玫苑を睚み぀け「遠慮しずく」ず無理に䜜った笑顔を返した。
初音は、マンションでホストをやっおいる叔父ず二人暮らしだ。名門の闇光孊園に入るため、叔父を頌っお単身北海道からやっおきた。倕方マンションに垰った初音は、朝食の掗いものを枈たせ、郚屋着に着替え自宀のベッドに寝転んだ。藀岡那瑠  玫苑の発した名前ず、䞭庭で出䌚った男の顔が重なっお、頭の䞭に䜍眮を眮く。
「   」
自分らしくもなく気になっおいる。そんな自分に少しいら぀いお、䜕か飲もうず起き䞊がったずき、携垯電話が鳎った。着信は「  浅芋先茩」以前関係を持っおいた 浅芋蓮からであった。
浅芋蓮は闇光孊園の高等郚幎で初音ずは元ずいう関係だ。
「今、暇」ワケありのにおいを挂わせ短く初音に聞いおくる浅芋に、「どうしたの」ずだけ返す初音。「今からそっち行くから」ずだけ呟き浅芋は電話を切った。切れた携垯電話を芋぀め初音は䞀人溜め息を぀く。
倜の10時を回っおから マンションのチャむムが鳎った。
「 いらっしゃい」ず僕は出迎えた。
「突然ごめんな」ず浅芋は靎を脱ぎ、僕の前に立ちふさがる。

[闇光SS]

#472016/03/29 21:23
sage

「最初に蚀うけど、もうしないからね 」
先に釘をさす初音に、浅芋は眉間に皺を寄せる。
「関係を先に切ったのは先茩じゃない。今曎 」
そう浅芋に凄む初音に、䞍機嫌そうに浅芋は口を開いた。
「今日 藀岡那瑠ず話したっお」
浅芋からの意倖な質問に初音はさらにいら぀いた衚情で睚み返す。
「先茩に関係ないでしょ」
はね぀けた蚀い方に、 浅芋は匷く初音の䞡肩を掎んだ。
「痛っ  」
「あい぀ず付き合うのかよ」
浅芋は必死の衚情で初音に蚎え、䞀瞬初音がたじろいだ隙を぀き、乱暎に唇を奪った。
「ふっ  んっ やっだ  先茩っ」
必死に浅芋を匕き剥がそうずする初音を、浅芋は壁に抌さえ぀け無理矢理唇をむさがる。
「   なんで」
息をこわばらせ問掛ける初音に浅芋は芖線を萜ずした。
「僕ら、終わったんだよ 」
「   」
「からかっおるの」
「ちげぇよ」
浅芋は匷く吊定した。だが初音の県差しは深い疑念のたただ。
「もうやめお先茩  僕がもう、先茩のこず忘れおあげるから 」
そう、浅芋に぀げるず 初音はいろいろなものを振りきるように郚屋から出おいった。
倜の時を過ぎた街の明かりは、真昌よりも明るく感じるほど数倚く光り、现い初音の圱をやんわりず包んでゆく。行く圓おもなく䞀人倜の街を歩く初音はがんやりず浅芋ずの過去を思い出しおいた。恋人がいるくせに、自分を欲した浅芋。最初はお互い遊びの぀もりだった。だがい぀のたにか自分だけが本気になっおしたった。それを知られるのが怖くお、自分から䞀方的に関係を切った。
「あんなに必死になっお  みっずもない」
そう初音は自分に呟いた。

[闇光SS]

#482016/03/29 21:33
sage

「くっそぉヌ!!぀いおねぇヌ」
突然の倧声に初音は驚いお、ずっさに蟺りを芋回した。
「いっおぇなちきしょヌ  」
声は今通りすぎようずした公園から聞こえおくる。喧嘩でもあったのかず思い、公園呚りの朚の間から初音がそっず芗くず、䞀人の男が顔を抌さえお座り蟌んでいる。抌さえた手の間から血が流れおいるのが芋おずれた。ずっさに初音は持っおいたハンカチを、ズボンのポケットから取り出すずその男に走り寄った。
「倧䞈倫ですか今、病院に電話 」
初音がそう蚀いきらない内に男が急に顔を䞊げた。
「お前  」
初音はその男の顔に芋芚えがあった。
「藀岡  那瑠 」
今日の昌、䞭庭で声をかけおきたあの男そのものだった。
「お前こんなずこで䜕やっおんの」
自分の事は棚に䞊げた質問に初音はムッずし、こんな男無芖しお立ち去ろうず埌ろを向いた。だが那瑠はすばやくその手を掎む。
「んなっ  」
「目の前に怪我人いるのにどこ行くの〜」
初音はバッず那瑠の手を振りほどく。
「十分倧䞈倫そうに芋えるんだけど」
ひき぀った笑顔で蚀い返すず、那瑠もにっこり笑顔を返した。
「手圓おしおくれよ」
「はぁ」
犬を拟った、初音はそう思った。いや、そう思う事にした。
「いや〜バむト先からチャリで垰っおたんだけど、急に目の前に猫が飛び出しおきおさ〜」
藀岡那瑠はひたすら話しおいる。
「で、急いでハンドル回したらズサヌッっず」「  」
「  䜕で怒っおんの」
早足で那瑠の前を歩いおいた初音は振り向かず那瑠に返した。
「別に。」那瑠もすぐに返事をする。
「怒っおんじゃん」
「怒っおないよ」
「怒っおるっお」
「怒っおないっお蚀っおる」
初音はようやく那瑠に振り向いた。那瑠も目を合わせ立ち止たる。

[闇光SS]

#492016/03/29 21:54
sage

「怪我人は黙っお぀いおくればいいんだよ」
そう突っぱねるず、たた初音は早足で歩きだす。那瑠もたたその埌に合わせた。
「ごめんな〜お前んちにお邪魔するこずになっちっおさ」
那瑠はたたメゲズに初音に話しかけた。そんな那瑠に「いいよ。だっおあんた救急箱持っおないんでしょ」ず、初音も返事を返した。䞍思議ず先皋たで二人を包んでいた冷たい空気が少し和らぐ。それに初音自身も気付き、䜕ず無く埌ろを歩く男を背䞭で意識した。もう郚屋に浅芋は居ないであろう、その確信が那瑠を郚屋に入れる事を蚱可した。けれど 、
藀岡那瑠ずいうこの男に興味を持ったのも事実だった。公園からすぐの初音のマンションは、オヌトロックの分譲高玚マンションで、那瑠は入る前からたじろいでいた。そんな那瑠を呆れ顔で初音は抌し蟌むず、の自分の暮らす郚屋ぞず案内した。
「すっげ 䜕ここ、䜕郚屋あるわけ二人暮らしにしちゃ広すぎねぇ」
那瑠は広いリビングやテラス、ロフトにたで興奮気味に芋お回る。初音はやれやれずいった感じで、リビングの棚から救急箱を取りだし、那瑠をダむニングテヌブルぞ萜ち着かせた。だが目は今だ蟺りを探玢䞭だ。
「綺麗にしおんだな〜。俺のアパヌトず比べらんねぇ」
苊笑いを浮かべながらあたりを芳察する那瑠を、初音は無理矢理自分の方ぞ向かせた。
「顔の手圓おなんだから、動かないでよ」
たた初音に怒鳎られるのは嫌だったので、那瑠はコクりず黙っお頷いた。それを確認するず、初音は手際よく手圓おを始める。那瑠はただ、初音の现く癜い手が自分の目の䞋で行き来するのを芋぀めおいた。ふず気が付くず、初音の顔が随分至近距離にある。他人の顔がこんなに近くにあるのは、初めおかも知れないず那瑠は思った。

[闇光SS]

#502016/03/29 22:04
sage

初めお初音ず䌚った時からその容姿には圧倒されおいた。癜い肌に華奢な䜓躯、色玠の薄い髪、そしおたるで繊现な顔の造り。それは䞋手な女子よりよっぜど矎人だ。長めの前髪から芗く倧きな二重の目は、架けた県鏡を通しおもたったく魅力を倱わない。ずり぀かれたように自分を芋぀める那瑠に気付いた初音は、ずっさに手を止め、那瑠に芖線を合わせた。
「なに」
急に目を合わせられた那瑠は、驚きず急に沞き䞊がる緊匵で、ずっさに顔を背ける。顔は玅朮し、耳たで真っ赀だ。
そんな那瑠を䞍思議に思いながらも、初音は仕䞊げのガヌれずテヌプを取りだし、那瑠に向き盎るよう促す。しぶしぶ応じる那瑠だったが、もうたずもに初音の顔を芋るのは䞍可胜だった。
「よし、おしたい。もう倧䞈倫だよ」
手圓おの終了を初音は告げた。だが那瑠は䜕故かう぀向いたたた動こうずしない。そんな那瑠にすこし心配になった初音は、声をかけた。
「どうしたのただ怪我しおるずこある」
そう初音が蚀っおみおも、那瑠の反応はない。初音は䞋から那瑠の顔を䌺った。途端、那瑠は驚いお、勢いよく 怅子から立ち䞊がる。
「あ ありがずな 」
那瑠の倉に䞊擊った声ず、突然立ち䞊がる行動に初音は少し銖を傟げた。だがすぐ向き盎り「そ、」ず短く返事をした。那瑠は䞀人、激しく動悞する胞を初音に気付かれないようさすった。圹目を終えた救急箱を初音は䞁寧に棚ぞ戻すず、玄関前の廊䞋で萜ち着かないそぶりの那瑠に声をかけた。
「垰るの」
突然埌ろから初音に声をかけられ、那瑠はたた飛び䞊がりそうになる肩を反応させた。
「っ あ、おう 」
「そう  気を付けおね  」
なぜか名残惜しそうに聞こえるのは、自分の気のせいだろうか。

[闇光SS]

#512016/04/02 10:18
sage

別れを告げた埌も那瑠は玄関のドアの前でそわそわしおいた。
「  」
なかなか垰る玠振りを芋せない那瑠を䞍思議に思い、その埌ろ姿にもう䞀蚀声をかけようずした時。
「あっあのさ  」
突然那瑠が振り返った。
「その  たた 䌚えるか」
「え  」
盞倉わらず䞊擊った声ず萜ち着きのないその様子に軜く銖を傟げおみる。
「あっ いや お手圓おしおもらったし 䜕かお瀌をっお  」
曎に動揺し仕草が倧袈裟に那瑠に、初音は曎に远い蚎ちをかけた。
「別にいいよお瀌なんか  」
「そ そっか  」
那瑠ももうこれ以䞊ここにずどたるのは限界だった。自分でも認めざるを埗ない䞊擊った声ず䞍自然な態床、そしお䜕より激しい動悞。
「じゃあ  」
劙な名残惜しさを振り切り、ドアに手をかけたその時。埌ろから初音が声をかけおきた。
「 䞭庭でなら  たた䌚えるんじゃない 」
「 䞭庭でなら  」
初音のその蚀葉が那瑠の頭の䞭をこだたした。垰る道をたどたどしく蟿る今も、その声は止たない。少し艶のある柔らかい声は、さっきたでの動悞をみるみる蘇らせおくる。
「あ〜も〜䜕だこれ  」
この感情には芚えがあった。䞭孊生の時、隣のクラスで矎人ず人気のあった女の子に感じおいた思いずずおも䌌おいる 。
「有り埗ねぇよ 」
気付くず那瑠は、ただ消毒液の臭いの残る右頬をそっず指で撫でおいた。぀いさっきたでそこに觊れおいた、あの癜い指を思い出す。その幻芚を、無意識に那瑠の手は握り締めた。

[匿名さん]

#522016/04/02 11:57
sage

次の日は雚が降った。長く晎れの日が続いおいたので、久しぶりの雚は闇光、聖蘭の生埒達に埮かなダルさをもたらしおいた。それは初音宗䞀郎にも同様に。にも芋えたが、初音にはたた違う憂鬱がありようだ。䞀人教宀で頬杖を぀いお、雚の降る誰もいない䞭庭を眺める初音に、玫苑は含み笑いを浮かべながら声をかけた。
「雚はお嫌いですか」
「別に  」
初音は気のない返事だけ玫苑に返す。そんな初音の䜕かに気付いたのか気付かないのか、玫苑は
「早く止むずいいですね」
ず初音の頭を軜く撫で、濡れた䞭庭に芖線をやった。
那瑠もたた、雚ずは違う憂鬱にさいなたれおいた。屋䞊に出る階段の螊り堎に寝そべり、雚音に合わせお溜め息を぀く。
「なんで雚なんだよ〜くっそ〜」
那瑠は昚倜の出来事が嘘じゃない事を確かめたかった。倢を芋た埌のような虚ろで甘い感芚が、今だ頭の䞭を支配しおいる。䞭庭でなら䌚える。その確信が欲しかった。どうにかしお䌚いたい気持ちを抌さえようず、那瑠は䞀人寝返りを繰り返す。そんな時、階段の䞋から黄色い耇数の女生埒達の声が、那瑠の耳に聞こえおきた。圌女達の声はひどく興奮しおいる。
「䜕あの人超キレヌだった〜」
「闇光の人だよね〜あんな雚の䞭、䞭庭で䜕しおんだろ」
那瑠は飛び䞊がった。そしお慌おお階段を降りるず、その女生埒達に倧声で詰め寄った。
「おいそい぀どんな奎だった」
すごい圢盞で目の前に珟れた那瑠に、女生埒達は䞀瞬たじろいだが、こわばりながらも那瑠に答えた。それはさっきたでの憂鬱が䞀瞬で消えおしたうほど、那瑠の心を沞き䞊がらせるものだった。

[闇光SS]

#532016/04/02 12:24
sage

「え な なんか、色癜で県鏡かけた、すっごい矎人  」
間違い無い。䞭庭に今、初音が来おいる  
さんきゅっ!
䜕事かいぶかしがる女性埒達に軜く瀌蚀うず那瑠は䞭庭に向かっお走り出した脳裏にあの柔らかく甘い声がこだたした『䞭庭なら 䌚えるんじゃないかな』胞が早鐘を打぀音がやたらに倧きく聞こえた䞭庭ぞず近づく床に倧きくなっおいるようだ降り止たぬ雚の音よりもっず倧きく頭の䞭に響いた䞭庭たで埌少し玄関たで差し掛かった時那瑠はふず足を止めた(䌚っお どうするんだよ俺)
い぀もは自信に満ち溢れる顔に自虐じみた笑みが浮かぶ逢っおどうしようず蚀うのか逢っお䜕がしたいのか䜕を話せばいい?初音に逢っお䜕が 䜕䞀぀刀らないのに それなのに䜕故こんなにただどうしおも狂おしいたでに『に逢いたい』ず想うのか瞳を閉じ䞀぀倧きく深呌吞をするず那瑠は玄関を飛び出し䞭庭ぞずただひたすらに走った
五月の雚の降りしきる䞭、藀岡那瑠はただひたすら走った 。しかし、走りながらも思う自分ぞの疑問 。自分は䜕故走っおいるのか 、䜕故こんなにも熱く胞が苊しいのか 、そんな疑問を打ち消すかのように、那瑠はひたすら走った。ただ䞀぀、アむツの居る䞭庭を目指しお 。
「はぁはぁはぁ 」
䞭庭ぞずやっおきた那瑠は、党速力で走ったために乱れおしたった自分の息を敎えながら、蟺りを芋枡した。するず、那瑠の目には、䞭庭でただ䞀人、雚の降る空を芋䞊げながら立っおいるアむツ  初音宗䞀郎の姿が映った。

[闇光SS]

#542016/04/03 08:45
sage

初音はただ那瑠の存圚に気付いおいない 。そんな初音を察知しお那瑠は、おいず、䞀蚀声をかけようずした 。が、䜕かがそれを止めたのだ 。それは、初音宗䞀郎のあたりに矎しい姿だった 。雚が降りしきる䞭、緑に囲たれたその堎所で、空を芋䞊げ䞀人たたずむ男 。その暪顔は圫刻のように矎しく そしお、硝子现工のようにはかなげだった 。

[闇光SS]

#552016/04/03 15:11
sage

制服のは雚に濡れ、初音の癜い肌が透けお芋える 。降りしきる雚のせいで、䞭庭は靄がかかったような状態になっおおり、その䞭で初音のの癜さず肌の癜さが、癜い光を攟ったように䞀際茝いおいた。それはたるで、倩界から堕ちた倩䜿が、倩から降る枅らかな氎で、己の身を枅めおいるかのようだった 。暫くの間、そんな初音の姿に目を奪われ、金瞛りがかかったように動けなくなっおいた那瑠だったが、はっず我にかえり、初音のもずぞず駆け寄っおいった。

[闇光SS]

#562016/04/03 15:29
sage

「お前、こんなずこで䜕やっおんだよ」
那瑠は駆け寄りざたに初音に向かっおそう蚀った。するず初音は 
「䜕っお   空、芋おた 」
ず、那瑠の顔を芋ずに空を芋䞊げたたたそう答えた。
「空っおお前 雚降っおる時に傘もささずに空なんか芋おる奎があるかよ」
那瑠は少しむっずした衚情をしながらそう蚀った。
「傘ね  忘れた 」
盞倉わらずな調子の初音に那瑠は少し苛立ちを芚えた 。

[闇光SS]

#572016/04/03 15:39
sage

「お前、忘れたんならわざわざこんなずこ来るこずね 」
「だっお  䞭庭でなら䌚えるっお  、蚀ったでしょ僕  」
那瑠が最埌の蚀葉を蚀い切る前に、初音がそう口にした 。そっず、那瑠の方を向きながら 。

「」
他にも蚀いたいこずがたくさんあったのに初音のその蚀葉で那瑠は赀面したたた俯いおしたった。
「䜕か蚀っおよ。」
初音は那瑠を真剣な県差しでみる。
「・・・ナンカ」
「なにそれ」
初音は那瑠の曖昧な返事に苊笑いする。
「なんか蚀えっおいったじゃん」
ふおくされ気味に目を反らしたたた「取り合えず䞭入ろうぜ。颚邪ひくし」ず声をかけ歩き出した。

[闇光SS]

#582016/04/03 15:49
sage

刹那——初音は那瑠の腕を掎む。
「䞭庭でしか逢えないんだから、もう少し䞀緒にいおよ・・・お願い・・・」
初音の甘い声ず雚の滎る现い䜓はたるで別のモノに芋え、那瑠はゆっくり頷くこずしかできなかった。
暫くの間初音に芋入っおいた那瑠だが、降り頻る雚の冷たさにハッず我に返った。
「 なあ、颚邪匕くからずりあえずどっか  」
那瑠がそう蚀いかけた時、䞡校の始業チャむムがほが同時に鳎った。迷っおいる暇なんかなかった。少なくずも那瑠には。
「 来い」
掛け出す那瑠に䞀瞬戞惑う玠振りを芋せたが、小さく頷くず那瑠の埌を远った。

[闇光SS]

#592016/04/03 15:59
sage

二人は雚に打たれながら䞭庭を抜け、聖蘭の䜓育通裏に出た。ふず初音を芋るず、走っお来た為に埮かに呌吞を乱しおいる。髪や頬を滎る雚は初音を䞀局矎しく芋せ、たたも那瑠の芖線を釘付けにした。
「  䜕」
その芖線に気付いた初音は、那瑠を芋ようずもせずに小さく呟いた。
「い、いや その  」
初音に芋入っおいた事を勘付かれたのかず思い、那瑠の䞭を極床の緊匵が走った。それに気付かれたいず必死に平静を装うずする。
「あのさ 良かったのか 」
「  䜕が」
「䜕っお授業 」
「 そっちが来いっお蚀ったんでしょ」
「    。」
さすがの那瑠も初音のそんな態床を前に䜕も蚀い返せなくなる。

[闇光SS]

#602016/04/03 16:09
sage

「あのな䜕でお前っおそうなわけ」
「そうっお  」
「 もういい。来いどっかの郚宀にタオルあるだろ」
そう蚀っお再び初音の前を歩き出す。本圓に䜕なんだこい぀あんなどしゃ降りの䞭に突っ立っお泣きそうな顔しおたかず思えば、今床はい぀もの匷気な態床 。わけわかんねヌし 。そう思いながらも背䞭で初音を感じる。少し距離を眮きながら付いおくる初音に、い぀かの蚘憶を重ねおいた。䜓育通に入るず、那瑠は䜕故か鍵の開いおいたある郚宀からタオルを持ち出すず初音に枡した。「 ありがず」そう蚀っお髪を拭きながら通内をぐるっず芋枡す。
「ぞぇ 広いんだ。」
「たあな。闇光だっお広いんじゃねえの」
い぀の間に持っおきたのか、那瑠はバスケットボヌルを手にしゎヌル目掛けおシュヌトした。が、それは僅かに倖れボヌルは初音の足䞋ぞ転がった。

[闇光SS]

#612016/04/03 16:19
sage

「 惜しかったね」
初音は少し嬉しそうに笑うず、足䞋のボヌルを取りシュヌトを決めた。
「ぞぇ 䞊手いじゃん」
「こう芋えおもバスケ郚だからね」
玠盎に驚く那瑠に、初音は初めお埮笑みを芋せた。
「  そんな颚に笑えるんじゃん」
初めおそんな顔を芋せられ、那瑠の䞭にたた䜕ずもいいようのない気持ちが沞き䞊がっおきた。もっずコむツの事知りたい。党身がそう蚀っおいるのが自分でもわかった。
「なあ あんなずころで䜕しおた 」
「    」
那瑠の問いには答えずに、初音はただ降り続く雚を芋ながら独り蚀のように呟いた。
「  僕には奜きな人がいたんだ 。」

[闇光SS]

#622016/04/03 16:59
sage

「奜きな 人 」
胞がズキずした。
「そう 。僕の片思いだったんだけどね  」
初音は俯き苊笑いをするず、再びシュヌトした が、今床は惜しくも倖れ、あさっおの方向ぞ転がった。那瑠はそれには党く目を止めず、ただ初音を芋぀める 。胞に䜕かが重くのし掛かるのを感じながら 。
「 そい぀に気持ち、䌝えなかったのか」
「  䌝えるわけないじゃない。盞手は遊びだったんだから。」
「遊びっお 䜕だよ゜レ 。お前はそれで 」

[闇光SS]

#632016/04/03 17:09
sage

「いいんだよっ」
突然、初音の悲痛な叫びが那瑠の蚀葉を跳ね退けた。「解っおたんだから 。最初からお互いに䜓だけの関係だっお 割り切っお付き合っおた 。」
「 ちょっず埅お 」
那瑠も初音の蚀葉を遮る。心の䞭の、䜕ずも蚀えないモダモダした思いず、埮かに感じる痛みを振り払うように。
「䜓だけっお お前は本圓にそれでいいのか悲しくないんか遊ばれおるっおわかっおおどうしお 」
次第に口調が荒くなるのが自分でもわかる。萜ち着こうずしおも、勝手に感情が高ぶる。自分がどうしおこんなに熱くなっおいるのか、その時の那瑠には考える䜙裕がなかった。 ただひず぀。次第に匷くなる胞の痛みを確かに感じおいた。

[闇光SS]

#642016/04/03 17:19
sage

「 蚀ったでしょそれでも僕はきっず 奜きだったんだ。その人のこず 」
「    」
—今、はっきりずわかった。俺 こい぀の事、奜きなんだ—。もうごたかせなかった。初音のその切なく悲しい声は那瑠の心ぞ鋭く突き刺さった。蚀葉を倱い、ただ呆然ず立ち぀くす那瑠を芋お、埮笑む。
「 軜蔑したでしょ」
「いや  」
心なしか悲しそうに芋えるその埮笑みに、そう答えるのがやっずだった。

[闇光SS]

#652016/04/03 17:29
sage

「嘘 。本圓の事蚀っおよ  蚀わないなら曎に教えおあげるよ。その盞手は同性  」
「もういいっお 」
今床は那瑠の叫び声が響き枡った。それは党身から初音の蚀葉を拒吊するものだった。そんな那瑠に静かに声をかける。 今床は真っ盎ぐに那瑠を芋぀めお。
「 もう わかったでしょ僕はこういう奎だよ 」
その初音の䞀蚀を終えお、重い沈黙が二人を包んだ。しだいに呚りの音が気になり出す。那瑠は䞀生懞呜初音にかける蚀葉を探しおいた。だが芋付からない。芋付からず、ただう぀向いおしたった。

[闇光SS]

#662016/04/03 17:39
sage

どう蚀えば、䜕を蚀えば良いのだろう。焊る動悞がさらに感情を昂ぶらせる。(奜きだ)ずいう、今はきっず初音を困らせるだけの 
「じゃあ 僕、そろそろ行くね 」
初音はこの堎にひずたず終りを぀けようずした。那瑠はずっさにう぀むいおいた顔をあげる。
「楜しかったよ 実は、授業さがるの初めおだったんだ。」
初音は苊笑いを浮かべながら那瑠にそう告げるず、背を向け「ありがず 」ず、那瑠に別れを告げた。那瑠にもそれがわかった。だがわかった途端、ずお぀もない䞍安がこみ䞊げおきた。そしお察した。(初音はもう、オレずも䌚わない気だ)初音は䞀人、䜓育通から出お行こうずする。

[闇光SS]

#672016/04/03 17:49
sage

那瑠に沞き䞊がる。たた䌚いたい。声が聞きたい。抱き締めたい。笑っおほしい。自分だけのために 
「オレ、たた埅っおんかんな䞭庭で」
気付けば那瑠は、初音に向かっおそう叫んでいた。
「オレはお前を軜蔑なんおしおねぇし、バカにもしおねぇよそい぀のこず奜きなら奜きでいいじゃねぇか」
初音はゆっくり那瑠に振り返った。
「人奜きになる正しいやり方なんおオレにもわかんねぇし、今だっお䜕もわかっちゃいねぇよオレも今わかんねぇよ教えおくれよ」

[闇光SS]

#682016/04/04 21:17
sage

初音は那瑠を芋぀めた。その瞳は那瑠の嘘を探しおいるようにも芋え、負けじず那瑠もそれを芋返し「教えおくれよ、オレに 」ず、乱れた息ず䞀緒にそう吐き出した。初音はじっず那瑠を芋据えおいる。時々、䞋唇を噛むような仕草を芋せたが、目はずっず那瑠を捕えおいた。それは涙をこらえおいるようにも芋えた。
「ホントに」
初音は呟いた。声は震えおいた。倧きな瞳は涙で最んでいながらも、真っ盎ぐ那瑠を芋぀めおいた。嘘を぀いおいないか、たるで芋極めようずしおいるように。
「ホントだよ」
那瑠は匷くはっきりず蚀った。

[闇光SS]

#692016/04/05 05:31
sage

「嘘じゃない」
「嘘じゃねぇよ」
お前の事奜きなんだ  そう続けお蚀いそうになった蚀葉を那瑠はずっさに喉で殺す。今は蚀えなかった。今は  ふず芋やるず、初音はう぀向いお肩をこわばらせおいた。錻を鳎らす音がしお、那瑠はその時やっず初音が泣いおいるこずがわかった。
(神様に 詊されおるみたいだ)那瑠は思った。匷がりな初音しか知らない自分にずっお、今の圌は本圓に儚く、小さく、そしおずおも綺麗だった。

[闇光SS]

#702016/04/05 19:55
sage

心臓が今たでにない早さで打っおる。こんなこず蚱されるのか 。でも  、そう悩むより先に䜓が動いた。
「な、那瑠くん 」
急に自分を包んだ䞡腕に、初音は戞惑った。那瑠は優しく抱き締めた぀もりが、䞀旊胞に初音を収めおしたったら、今床はどんどん匷く抱き締めおしたう自分に動揺しおいた。
「くそっ 悪い  、どうしたらいいかわかんなくお 」
「  っ 」
その瞬間、那瑠は背䞭に匷い感觊を感じた。途端、初音の䜓が䞀局自分に入り蟌む。

[闇光SS]

#712016/04/07 21:36
sage

「  」初音は今、那瑠にすがっおいた。现い腕で那瑠の背䞭を必死に掎んでいる。顔は那瑠の胞に深く埋めおいお芋えない。背䞭が熱い。いや、むしろ、身䜓䞭の神経が熱を持ったみたいだ。 脳味噌も心臓になっお頭に錓動が酷く響く。(理性がなくなる感じっおこうなのか )那瑠は皋しか今は機胜しない自分の頭の片隅でそう呟いた。

[闇光SS]

#722016/04/07 21:47
sage

こい぀が 今自分の腕の䞭にいるこい぀が涙を流しおいるのは俺の為じゃない。今思っおいるのは俺の事じゃない。こい぀が愛しおいるのは、俺の知らない誰か。そう考えるず呌吞ができないくらい苊しい。衚珟できない痛みに胞が匵り裂けそうになる。それでも腕の䞭のものを守りたい気持ち、支えたい気持ち、そしお愛したいず思う気持ちは抑えるこずができなかった。芋えない盞手ぞの嫉劬ず、今腕の䞭に確かに感じる存圚ぞの思いが重なり、初音を抱く腕に曎なる力が蟌められる。

[闇光SS]

#732016/04/07 21:57
sage

「  っ 。」
那瑠の匷い力を感じ、初音が小さく悲鳎をあげた。はっずしお力を緩め、気遣うように初音を芗き蟌もうずするず自然ず芖線がぶ぀かる。ドキッずした。倧きく柄んだ瞳には倧粒の涙を溢れさせ、瞋るような、それでいおどこか甘えるような衚情でこちらを芋おいる。軜い目眩ず激しい動悞の䞭、気が぀くず那瑠はそっず初音の頬を䌝う涙を拭っおやっおいた。
「 那 瑠くん  」
その声さえも、今は甘く切なく那瑠の胞に響く。その心地奜さに吞い蟌たれるように、ゆっくりず初音に顔を近付けおいった。

[闇光SS]

#742016/04/07 22:40
sage

初音はそれを自然に受け入れるかのように、近付いおくる那瑠から目を逞らさなかった。唇が重なり合おうずする盎前で、初音が突然顔を背けた。その瞬間、那瑠の䞭に消えかけおいた理性が䞀気に飛び蟌んできた。
「   っ 」
振り切るようにその堎から数歩埌退するず、思わず自分の口を抌さえ初音に背を向ける。——俺、今䜕をしようずした——その行動に䞀番驚いたのは那瑠自身だった。䞀気に党身が熱くなり、再び心臓が激しく鳎り響く。もう䜕が䜕だかわからなかった。

[闇光SS]

#752016/04/08 12:37
sage

「 那瑠くん  」
背埌からかけられる戞惑いがちな初音の声に、思わず党身が反応する。
「いっ、今のは 今の っ  」
極床の緊匵のためか喉が酷く也いおいお蚀葉が出ない。ずっさの蚀い蚳が芋぀からなかったずいうのが本音かもしれない。同情でも気の迷いでもなく、たしおや流されたわけでもない。ただ抱き締めたかった、キスしたかった。それは玛れもなく初音が奜きだから。それはもう那瑠自身も受け入れざるを埗ない事実だった。—もう先の事なんか知るもんか——

[闇光SS]

#762016/04/08 19:49
sage

芚悟を決めるず、くるりず初音に向き盎る。
「初音俺はっ 俺お前のこずっ   」
「 どうかしおたんだよ」
那瑠の蚀葉を遮るように同時に初音が顔を䞊げる。
「  どうかしおたんだ 僕も 那瑠くんも 。」
そう独り蚀のように呟くず、でしょ ず、盞槌を求めるように困ったような笑顔を䜜っおみせる。
「違っ  俺はっ 」
思わず熱が入る那瑠を芋お、埮かに苊笑いをするず、
「 忘れよう ううん、忘れお 僕が涙を芋せたこずも、さっき那瑠くんがしようずした事も  。 ね」
「    。」

[闇光SS]

#772016/04/08 20:10
sage

もうそれ以䞊は䜕も蚀えなかった。䜕故だかわからないけど、初音は俺を拒もうずしおいる。
「じゃあ 僕行くね 」
蚀葉を倱い立ち尜くす那瑠にそう告げるず、その暪をすり抜けるように䜓育通を出おいった。䞀人残された那瑠には、䜕ずも蚀えない脱力感ず、鈍い胞の痛みだけが残った。初音の姿を远うように倖に出るず、雚はい぀の間にか止み、眩しい倪陜の光が差し蟌んでくる。
「䜕だよ  。奜きになっちゃ いけないのかよ  。」
眩しすぎるくらいの光に目を现めながら、そっず呟いた。

[闇光SS]

#782016/04/08 20:20
sage

「初音さん」
限終了の鐘の埌、教宀に入るなり玫苑が初音に駆け寄っおきた
「ずぶ濡れじゃないですか授業サボるなんお貎方らしくもない  どうしたんです」
あの初音が、ず先ほどのこのクラスの叀兞の授業はい぀になく萜ち着かなかった。しかも戻った初音はこれたた䜕があったのか、目のやり堎に困る様子で。クラス䞭が息を飲んだそれを察知したのか、玫苑は軜く舌打ちしお有無をいわさず初音の手をずり、教宀の倖ぞ連れ出す
「そのナリじゃあんたりです。ずりあえず保健宀ぞ、着替は埌で持っおいっお差し䞊げたすから」

[闇光SS]

#792016/04/08 20:30
sage

玫苑に手を掎たれ、ずっさに感じた枩床差に初音は驚きながらも、おずなしく玫苑に匕かれ保健宀ぞず走った。 玫苑の手はただ玅朮の残る初音の掌に、じんわりず鎮静をかけるようだった。保健宀に入るなり、いきなり闇光名保健医・高遠の、独特なずいう笑い声に迎えられた。
「お手柄だったな橘  さっき叀兞の貎志が隒いでた迷子の仔猫ちゃん、お前が捕獲か」
明らかに面癜がっおいるこの䞀癖保健医を、玫苑はたず目で牜制する。
「䞭庭でこの人倒れおたんです。熱もあるようなので早退させるのがよろしいかず。」

[闇光SS]

#802016/04/08 20:40
sage

ブれンずした態床で初音を抌しやるず、玫苑は着替を取っおくるず残しお、保健宀を埌にした。もう䞀床高遠に牜制の目線を投げ぀ける事も忘れずに。
「  アむツ、この隙に匱った初音をオレが手籠にするず思っおんのか面癜いダツだな 」
「   。」
抌し黙ったたたの初音に、高遠もようやく真面目な保健医の顔で初音に向き盎った。初音の額に手をやり、少々の埮熱を感じずる。
「少し熱があるが、ただ颚邪ずいう感じはしないな。たぁ、そんなびしょ濡れじゃあそのうち匕いちたうだろうが、 倒れた時の事芚えおるか」

[闇光SS]

#812016/04/08 20:50最新レス
sage

「    いえ」
初音の反応を芋たかった高遠だったが、虚ろな返事に思わず抌し黙る。䞭庭で倒れたにしおは泥や汚れは芋圓たらない。目は玅く、泣いおいた事は䞀目瞭然だ。
「  そうか」
無粋な掚枬はそこで止める事にした。付けたばかりの煙草の火を、灰皿で抌し消す。
「初音、今日はもう早退しおいいぞ」
苊笑いで高遠が促すず「  はい、ありがずうございたした」ず、初音もやっず口蚱で笑った。
「お前は切ない笑顔が䌌合うが  、みんな心配するんだ。あんたり無理するなよ」
高遠なりの蚺断だった。

[闇光SS]


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