陸上の日本学生個人選手権は8日、第2日の競技があった。2組のタイムレース決勝となった男子5000mは、2組目で関西学院大学の石井優樹(4年、布施)が残り300mからのラストスパートで前の5人を抜き、2連覇を果たした。札幌学院大学2年のローレンス・グレが大きくリードし、2番手集団の5番目につけていた石井が圧巻のスパートを披露した。2日前にかぜをひき、この日も午前4時まで吐き気があって寝られず、棄権も考えたという石井だが、「僕の原点の試合だし、出たかった」と出場に踏み切った。「ほんまに出てよかったです」。2年連続で打倒関東を果たした関西のエースは、細い目をさらに細めて笑った。