■女王1強になりつつある3歳牝馬世代
春のキャンペーンを3着、1着とまとめてみせたソウルスターリング(牝3・藤沢厩舎)は、秋の天皇賞へチャレンジ。
この大きな空白地帯を埋めようと、春の2番手メンバーが勇んで始動したはいいが、トライアルでは全滅、アドマイヤミヤビは戦線離脱と、どうもいいところがなかった。
過去をさかのぼっても、今年のように春の有力馬、とくにオークス馬が抜けた年の秋華賞は「別物のレース」になると捉えてよい。
トライアルはその前兆だったとも言えるが、以下詳しく見ていこう。
■秋華賞と意外に相性よかったオークス組
昔はオークスといえば「それ一発」の大掛け馬が獲るレースで、あとは鳴かず飛ばずということが多かった。
ところが最近になって、歴史に残る名牝はもちろん、その他のオークス好走馬とも秋華賞の相性がことのほか良い。
16年 ー
15年 ミッキークイーン
14年 ヌーヴォレコルト
13年 メイショウマンボ
12年 ジェンティルドンナ
11年 ホエールキャプチャ
10年 アパパネ
09年 レッドディザイア
出てくれば当然狙っていきたいオークス馬がいないのは2年連続のことであり、今年参考にすべきは昨年の3歳世代の動向、ということになる。
■樫の女王が来ない年に共通する好走ポイントとは
▼2016秋華賞
1着 ヴィブロス
2着 パールコード
3着 カイザーバル
ここへ参考までに、オークス馬エリンコートが10着敗退した2011年のケースも加えてみる。
▼2011秋華賞
1着 アヴェンチュラ
2着 キョウワジャンヌ
3着 ホエールキャプチャ
オークス馬が馬券に絡まなかった年に秋華賞で馬券になった馬6頭のうち4頭までが
▼夏に2走以上している順調馬
なのである。
格より調子、とはよく言ったもので、使って成長してきた「上がり馬タイプ」が幅をきかせる結果となっている。
また夏1走でなく、2走しているのも特徴的ではないか。
さらに「上がり馬」といっても、そのうち3頭が
▼前走で負けている
のは、意外な発見だった。
当時キョウワジャンヌのように「距離に不安がないことがわかった」など、収穫さえあればトライアルの順位は問わないことがわかる。
■今年の出走馬をセレクトすると
カリビアンゴールド
カワキタエンカ
テーオービクトリー
ブライトムーン
ポールヴァンドル
ミリッサ
メイショウオワラ
ディアドラとラビットランは、トライアルの勝ち馬なので除外してある。
今年は大荒れもあるとにらむ秋華賞。
もしこれらの馬たちが出走かなったら、ぜひ3連単の隅っこにでもいいからマークしておくことをおすすめする。
さらに絞り込むなら「差しタイプの内枠馬」を最重要視せよ!
【日時】2017年10月10日(火)
【提供】YAZIUP