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＜2020年度日本卓球リーグプレーオフ　JTTLファイナル4　2020年12月12日～13日＞

日本卓球リーグの年間総合優勝チームを決めるファイナル4が、エフピコアリーナふくやま（福山市総合体育館）で開幕した。

女子準決勝では、昨年の年間王者である十六銀行が、デンソーをマッチカウント3-2で振り切り、決勝進出を決めた。

十六銀行は、エースの安藤みなみが3番と5番で2勝をあげ、チームを勝利に導いた。

■安藤みなみが2点取り
2連覇を目指す十六銀行は、1番シングルスで德永美子が阿部愛莉（デンソー）との早稲田大同級生対決に敗れるも、2番シングルスで山本怜が馬克（マ ク・デンソー）から貴重な白星を掴み取った。

3番に登場したエースの安藤が、デンソーのルーキー森田彩音を打ち破り、5番でもデンソーの主将小道野結を下し、チームを決勝へと導いた。

この結果、女子決勝は昨年と同じ十六銀行と中国電力の顔合わせとなった。

■山本怜「吹っ切れたら逆転に繋がった」
試合後、河田靖司監督（十六銀行）は「山本は（馬克に）以前勝っているが、勝った方がやりづらいという中で再戦し、勝ったのがかなり大きい」と2番シングルスの山本を褒め称えた。

山本は「自分の試合をやろうと思い切ってできたと思います。（逆転した1ゲーム目は）流れがあっちに行っていたので、吹っ切れたら逆転に繋がった。2連覇が懸かってるんで明日も頑張りたい」とコメントを残した。

■安藤みなみ「勝った時はホッとしました」
一方、安藤は3番シングルスについては「2番で（山本怜が）勝ってくれたので、流れを止めたくなかった。1ゲーム目は緊張したけど、相手からも緊張が伝わってきたので、気持ちを落ち着けて戦えました」と振り返った。

ラストの5番シングルスについては「そもそもラストで試合に出る経験が全然なくて、高校生から数えても3回目くらい。それに3ゲームしかないという新ルール」と慣れない環境での試合ながらも貫禄のストレート勝ちを収めた。

「小道野さんと対戦したのは大学1年生以来。そのときは負けていたので、向かっていく気持ちを忘れずに、1本目からできることを出そうと試合した。1～4番まで緊迫した試合で、5番は（横の中国電力vs昭和電工マテリアルズの試合が終わり、）1台のみの試合となったので、かなり緊張した。勝った時はホッとしました」と安堵の表情を浮かべた。

13日の決勝では昨年と同じ中国電力との対戦となる。

後期日本リーグ熊本大会では引き分けに終わっており、接戦が予想される。

安藤は「私は去年1点落としている。個人としては今年はリベンジ、チームとしては連覇目指して頑張りたい」と中国電力との決勝に向け、自らを奮い立たせた。

河田監督も「去年はギリギリ勝てたが（中国電力とは）お互い得意不得意な選手がいる関係性。接戦になるのは間違いない。こちらは今日厳しい試合をしっかり戦ったので、接戦の準備はできてます（笑）。去年の再現をできれば」と連覇に向け意気込んだ。

■十六銀行 3-2 デンソー
德永美子 0-3 〇阿部愛莉
5-11/4-11/2-11

〇山本怜 3-2 馬克
11-9/9-11/9-11/11-4/11-9

〇安藤みなみ 3-0 森田彩音
11-8/11-8/11-8

加藤知秋 1-3 〇中畑夏海
11-7/9-11/8-11/7-11

〇安藤みなみ 2-0 小道野結
11-6/11-6

文：ラリーズ編集部