

画像:時事
13日に東京ドームで開催された格闘技イベント「RIZIN.28」。
緊急事態宣言が継続中の中、東京ドームに1万人もの観客を動員し有観客での開催となりました。
ただでさえ密な状況でヒヤヒヤする中、このイベントの主催者が東京五輪開催否定派の高田延彦さんと知った視聴者から怒りや呆れ声の投稿が殺到しました。
一体、「RIZIN.28」はどのような形での開催だったのでしょうか。
『RIZIN』、マスクなし観戦者も見られ主催者の高田延彦に批判殺到
13日に東京ドームで開催された格闘技イベント「RIZIN.28」。
総合格闘技(MMA)の大会が東京ドームで開催されるのは、「PRIDEミドル級GP決勝」依頼の実に18年ぶり。
「PRIDE」時代から大会に携わっている、RIZIN統括本部長の元総合格闘家、タレントの高田延彦キャプテンですが満員の熱狂した観客を前に大興奮。
マイク片手に「つわものどもよ出てこいや〜!」と大声で呼び込むなど気合いの入れようはハンパじゃありません。
しかし、会場は新型コロナウィルスの感染拡大の原因となる「3つの密(密閉・密集・密接)」そのもの。
リング周りにいる観客は、マスクを鼻下までずらしている観客はまだいいほうで、興奮からによるものなのかマスクをしていない観客も多く見受けられます。
そればかりか、隣とは肩が触れ合いそうな位の密な状況。
高田さんは東京オリンピックの聖火リレーの走者を辞退したり、自身のTwitterに五輪開催については反対としての意見を投じるなど、新型コロナウィルスが終息しているとはいえない中で東京五輪開催否定派を貫いているにもかかわらず、現代の世相を明らかに無視した様子に、視聴者からは
《観ててビックリした めっちゃ密。しかも 屋内の東京ドーム ・・・観客あんなに入れてるんだ。》
《緊急事態宣言下の東京だぞ。高田延彦さんよ、あんた言行不一致じゃないの!》
《高田延彦、五輪反対なのに、有観客のrizinに居たんだね。ダブスタ過ぎて最悪だわ》
《RIZINめっちゃ客入ってへん?オリンピック大反対派の高田延彦さんよどうなっとるんだい。》
《五輪反対の髙田延彦が主催 お客ほぼ満員入れてました。》
《これ観れば観客入れてオリンピックやって大丈夫だと思うわ。 しかも解説が五輪反対派の髙田延彦》
《あれ?髙田延彦はオリンピックとか反対なのに、自分のイベントは開催してるんだ(笑)》
など、批判が殺到し炎上しました。
高田延彦、ダブルスタンダードは昔から
高田さんは、東京五輪の開催の先行きが不透明な最中の4月28日に行われた5者協議で、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長の「日本国民のへこたれない精神を称賛。五輪をも乗り越える」という発言に対し、「もはや著しくバランスを欠いた彼らの姿勢こそが緊急事態です」と強烈に皮肉るなど、五輪の開催には否定派のスタンスを貫いていました。
他にも、東京都が東京五輪期間中に競技中継などが見られるよう代々木公園に作る予定だったライブビューイング会場を中止する方向で最終調整に入ったことについても「出した時点でアウトーだろ!」と厳しく追及。
新型コロナウィルスがこれ以上、感染拡大しないようにというスタンスだったにも関わらず、自身のイベントについては不問のダブルスタンダードぶりを指摘する声が続出した今回。
本心では五輪開催否定派という立場から無観客での開催も当然想定していたとは思いますが、RIZIN統括本部長ということから、格闘技界の経営の苦しさも充分に知っているはずです。
1万人もの観客を動員したのは、高田さんの本意ではなかったかもしれません。
しかし、一方で観客の熱狂が試合に与える影響を肌で知っている高田さん。
今回の密な状況ですがM、試合への影響・格闘技界の経営の苦しさと新型コロナウィルスの感染拡大を天秤にかけた苦肉の結果ともいえるかもしれません。
しかし、東京五輪も同じくアスリートたちの戦いであり、時に観客の存在は大きな希望となるもの。
新型コロナウィルスが原因で東京五輪の開催は断固として反対しておきながら、自身が主催するイベントは問題ないでは納得できようもありません。
今一度、自身のスタンスを振り返る時なのではないでしょうか。
(文:Quick Timez編集部)