北海道から約1000キロ北東に離れた千島列島のパラムシル島では、今月23日から24日にかけて爆発的噴火が相次ぎ、ロシア科学アカデミーの火山地震研究所(IVS FEB RAS)は、「火山灰が航空機の航行に影響を与える可能性がある」として警戒を強めている。
カムチャッカ半島南端沖に位置するパラムシル島は2012年の噴火を最後に火山活動が沈静化していたが、昨年11月半ばに再び活発化し、今年2月末以降、水蒸気爆発がひんぱんに発生。
今月23日から24日に起きた爆発的噴火では、噴煙が火口上空1500〜2000メートルにまで達し、カムチャッカ観測所(KVERT)は、「さらに大きな噴火がいつでも発生するおそれがある。噴煙は最大で高さ5000メートルまで到達するかもしれない」として、航空機に対して、危険度が2番目に高いオレンジ・コードを発令している。
火山から5キロ以上離れたふもとの港町上空まで迫る灰色の噴煙は、まるで悪魔の手のように見える。
【日時】2017年05月26日(金) 12:21
【提供】ハザードラボ