攻撃的で強い毒があるヒアリが確認された神戸港で、今度は新たに特定外来生物の「アカカミアリ」の群れが2カ所で見つかったと神戸市が21日発表した。
ヒアリほど強い毒性はないものの、刺されると危険だとして、神戸市と環境省は、きょう緊急会議を開催し、防除対策について検討する。
この問題は先月、中国・広東省から神戸港に到着した貨物船の積み荷と、一時的に保管されていたコンテナ置き場から、南米原産のヒアリの群れが見つかったもの。
その後もコンテナ置き場周辺を調査していた環境省と神戸市は今月20日、捕獲用の罠を仕掛けた場所のアスファルトの亀裂にいた100匹ほどのアリを発見。
駆除して、サンプルを専門家に見せたところ、ヒアリではなく、アカカミアリだと判明した。
アカカミアリは、アメリカ南部から中米にかけて生息する毒アリで、国内では小笠原諸島の硫黄島、沖縄本島、南西諸島の伊江島の在日米軍施設周辺で生息が確認されている。
体長は3〜5ミリで日本固有の在来種と比べると大きい。
刺激を与えると集団で噛みつき、腹部にある針で攻撃する。
刺されたことでアナフィラキシーショックを起こすこともあり、日本では1996年に沖縄の米兵が被害に遭っている。
【日時】2017年06月22日(木) 10:07
【提供】ハザードラボ