この三連休、台風18号は九州に上陸後、西日本から東日本にかけて日本列島を縦断する可能性が強まっているが、アジアには現在、もうひとつの19号も発達を続けている。
ふたつの台風が接近する瞬間を米国の気象衛星がとらえていた!
非常に強い台風18号は現在、宮古島に記録的な大雨を降らせて、東シナ海に向けて進んでいる。
中国大陸に接近後、急カーブして進路を東寄りに変えて九州に接近する可能性が高まってきたが、これは太平洋高気圧の張り出しが弱まっているため。
夏の間は、太平洋高気圧が日本列島を広く覆うため、偏西風は日本のはるか北側を吹いているが、秋になって太平洋高気圧が弱まって偏西風が南下するようになると、台風も放物線を描くように日本付近に接近。
このときに秋雨前線の活動を活発にすると大雨を降らせることがあり、大きな災害をもたらす傾向が強くなる。
現在、南シナ海では台風19号も発達を続けているが、米海洋大気庁(NOAA)の気象観測衛星スオミは13日、フィリピンのルソン島をはさんで、北と西で接近する台風18号と19号を同時にとらえるのに成功した。
気象庁によると、東シナ海南部から沖縄の南では海面水温が30℃前後と平年に比べてかなり高い状態が続いており、18号の勢力を増大化させた理由がわかる。
【日時】2017年09月14日(木) 11:11
【提供】ハザードラボ