NHK 09月24日 16時06分
都道府県立の高校では全国で唯一、男女別で定員を設けている都立高校は、今後、段階的に制度を見直し、性別で定員を分けるのをやめることになりました。
撤廃の時期は未定ですが、性別によって合格点に差が生じている今の状態を解消する方向にかじを切った形です。
これは24日開かれた都の教育委員会で報告されました。
都立高校の全日制普通科の入試は、現在、男女別で定員が設けられていますが、これを段階的に見直し、性別で定員を分けることのない入試に移行します。
性別で定員を分けることで今は合格点に差が生じていて、こうした状態を解消する方向にかじを切った形です。
今の制度を撤廃し、性別で定員を分けない制度に完全移行する時期は決まっていませんが、来年度の入試結果を分析するなどして判断するとしていて、藤田裕司教育長は「早期に移行を目指していく」と述べました。
一方、男女の合格点の差を是正するために現在行っている「緩和措置」を徐々に拡大します。
この措置は、全体の定員の1割を性別に関係なく得点順で合格者を決めるというもので、これまでは一部の学校でのみ行われています。
来年度の入試では109校すべてで実施し、その後は男女合同の定員の割合を2割に増やすということです。