国立天文台など80機関の国際研究チームは12日、銀河系(天の川銀河)の中心に位置する巨大ブラックホールの撮影に成功したと発表した。これまで銀河系中心部のブラックホールの存在について間接的な証拠はあったが、直接撮影は初めて。
ブラックホールは重力が極めて強く、光でさえのみ込んでしまう。チームは2017年、地球から約2万7000光年(1光年は光が1年に進む距離)離れた銀河系中心部のブラックホール「いて座Aスター」を、南米チリの「ALMAアルマ」など世界8か所の電波望遠鏡で観測。周囲のガスなどから出る電波を解析し、黒い穴を浮かび上がらせた。穴の中心部にあるブラックホールの質量は太陽の約400万倍に上る。
チームは19年、約5500万光年離れた銀河「M87」のブラックホール撮影に成功しており、今回が2例目。銀河系中心部ではガスの動きがM87に比べて激しく、画像化に時間がかかったという。今後、銀河系の成り立ちの解明につながる可能性がある。
ブラックホールは重力が極めて強く、光でさえのみ込んでしまう。チームは2017年、地球から約2万7000光年(1光年は光が1年に進む距離)離れた銀河系中心部のブラックホール「いて座Aスター」を、南米チリの「ALMAアルマ」など世界8か所の電波望遠鏡で観測。周囲のガスなどから出る電波を解析し、黒い穴を浮かび上がらせた。穴の中心部にあるブラックホールの質量は太陽の約400万倍に上る。
チームは19年、約5500万光年離れた銀河「M87」のブラックホール撮影に成功しており、今回が2例目。銀河系中心部ではガスの動きがM87に比べて激しく、画像化に時間がかかったという。今後、銀河系の成り立ちの解明につながる可能性がある。