>>207
む‐じゅん【矛盾/矛楯】
[名] (スル)
1 ほことたて。
2 《昔、中国の楚の国で、矛 (ほこ) と盾 (たて) とを売っていた者が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇ったが、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかったという「韓非子」難一の故事から》二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと。自家撞着 (じかどうちゃく) 。「発言の—を突かれる」「二人の話が—する」
3 論理学用語。
伝統的論理学で、二つの概念または命題が一定の事象を同一の観点から同時に、一方が肯定し他方が否定する場合の両者の関係。
命題論理学で、複合命題からなる論理式の各要素命題にいかなる真理値を与えても必ず偽となる式。
4 ヘーゲル弁証法で、概念の発展に必要不可欠な契機。