📖 創作･携帯小説

「世話になったわね。元気で」
「ああ、君もね」

荷物をまとめて出て行ったのは俺の妻、いや妻だった瑠梨（るり）だ

結婚して６年目。俺は４１歳。瑠璃は３４歳

子供は子作りの甲斐なくできなかった

瑠璃とは正式に離婚する予定で一緒に住む理由がないため出て行った
原因は俺にもあるので慰謝料なしの円満離婚とすることになるでしょう
その原因とは・・・・・・・・
・
・
・
・
瑠璃が泊りがけで実家に帰るという事で、家には私一人
朝から部屋の掃除をしながら洗濯や風呂洗いを済ます
昼食を摂ったあとなんとなく箪笥の中の掃除をしようと一段ずつ開けていく

瑠璃の大量の下着が収められている段を開けた時だった

【おや？何だ？】

ぽっかりと空いたスペースがある

【下着を根こそぎとっていったな？】

気にも留めなかったが閉めようとしたとき底にノートのようなものを見つけた

そこにはこう書かれてあった

”対金満屋裁判用記録・日記”

【何だこりゃ？おいおい裁判だなんて。おだやかじゃないな】

この時俺はこの後とんでもないことが書かれ
とんでもないことになるとは思いもよらず
平然と構えていた

【どれどれ？ん？何だこりゃーーーーー！瑠璃お前な、な、な、何書いて、、】

ノートを開くと適当なページを開いて読んでみる

『膣内に大量に出した』
『いきなりお尻を突き出さされ後ろから』
『いきなり反則の口内射精』
『味わったことのない丁寧な長いクンニ』
『右にも左にも臭いちんぽ』

何処を開けてもエロい言葉が並ぶ

びっくりして先頭のページから読み返してみる

【最近ご無沙汰すぎるからエロ小説でも書いてるのか？】

瑠璃とはもう2年程SEXはしていない。いわばSEXレス状態
しかし先頭のページを読んで愕然とした

『この記録は私瑠璃が金満屋から受けた性的暴力の全てを記録する。
しかしながら度重なるSEXを甘受せざるを得ないとはいえ行っていることから
すでに強姦・レイプとして訴える機会を逃していると思う
最悪の事態となったときのために余すことなく明確に記録し必ず裁判に持ち込むことを
目的とする』

俺は目を見張った。

【えっ？性的暴力？強姦？レイプ？え、え、え。ちょっと待って】

【え？え、絵、絵、？俺の嫁がレイプ？強姦されてるの？】
【なんで？どうして？何が・・・・】

俺の頭の中が震えている
こんな頭が震える状況なんて初めてだ。

皆さんはあるのだろうか？

ノートを持つ手も微妙に震えて力があまり入らない

【現実か妄想なのか？どっちだ】

俺はページの先頭に戻って読んでみた

妄想であってほしい

ただその一念だけだった