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なぜ エリドゥが 清い都市であったかとする基準は その国家神である。
エリドゥの国家神は 人類創造の神 【 エンキ 】 、あだ名は 【 ナハシュ 】。
エリドウの民は 最上の神として えんきの父である 【 アヌ 】 を置いたが
だが それはあまりにも遠くて 何が何だか解らない。
それで そこから発する放射状の神々をとりあえず それぞれの子のみに合わせて 唱えたのである。
ヒンズーが多神教とは そういうこと。
エリドウは 五千年間 ただの一度も 人間同士で戦争をしたことはなく 乾燥化によって住めなくなり
東へ50kmほど行った カルディアのウルへ 千としたのである。
ウルでは 国家神が エンキから 【インナンナとエンリル】に交代し そこから 絶対的な支配権力と
それを正当化する神と 人間の果てしの無い領土紛争が始まったのである。
エリドウの最期 バベルの塔が崩壊したのも エンキとエンリル興亡によるもの。
エンキは 人間に自由を認めない 人間に非好意的な完璧主義者のエンリルに対して 戦いを挑んだのである。