第1セットは韓国が先制したが点の取り合いとなり、6—6から日本が岩坂、新鍋の連続ポイントで2点リードしたが、直後に追い付かれ再び一進一退の攻防。中盤、野本のスパイクが続けて決まるなど一時4点差をつけたが、16—16と再び同点に。終盤は21—22から野本のスパイク、新鍋のサービスエースなどで逆転し、最後も野本のスパイクで25—23でものにした。
第2セットは4—4までは競り合ったが、その後韓国のミス、荒木のサービスエースなどで4連続ポイントで突き放すと、中盤も内瀬戸のスパイク、ブロックなどでリードを守った。終盤もセッター富永のツーアタック、新鍋のスパイクなどで押し切って25—21と連取した。
第3セットは、岩坂、新鍋のスパイク、富永のサービスエースで3連続ポイントを奪うと、この後も野本、荒木のスパイクなどでリードを守って中盤に。この後も荒木、内瀬戸のスパイク、韓国のサーブミスで優位に立つも同点とされたが、24—24から内瀬戸の連続ポイントが決まり26—24で競り合いを制した。日本は“伝統の一戦”を制し、昨年リオ五輪で苦杯を喫した相手に完勝した。
[匿名さん]
韓国のエース・金軟景、グランチャンバレー欠場の事情
水泳、陸上に続き、バドミントン、柔道など、この時期は、各競技で国際大会が盛んに行われている。9月5日からは東京、名古屋でバレーボールのワールドグランドチャンピオンカップ(グラチャンバレー)が開催される。開催国・日本に各大陸のチャンピオン、それにワイルドカード(推薦)の男女各6チームが参加して行われるこの大会に韓国は、男子は出場できないものの、女子はワイルドカードの枠で出場する。
しかし韓国の出場メンバーには、韓国女子バレーの絶対的なエースである金軟景(キム・ヨンギョン)の名は含まれていない。
韓国代表のメンバーには、カタカナで書けばキム・ヨンギョンと書く選手はいる。しかし、今回出場するキム・ヨンギョンの「ン」の文字は、ハングルで書けば「ㄴ」であるのに対し、エースアタッカーの方は、「ㅇ」であり、文字が違うし、今回出場するキム・ヨンギョンは、アタッカーでなく、守備専門のリベロである。
[匿名さん]
実際バレーボールの日程は、ぎっしり詰まっている。国内のリーグが終わるや、ワールドグランプリ、アジア選手権、グラチャンバレー、世界選手権のアジア予選と続き、終わればすぐに国内リーグと、休む間もない。
当然大会によって、出場選手が違ってもいいが、それには、この大会は若手中心といったような、代表チーム運営の方針が必要である。大会ごとに出られる選手を出すというのでは、自己犠牲して、真面目に出ている選手が割を食い、不満が高まることになる。今回はそれが、金軟景であったわけだ。
1990年代頃までは、ほとんどの競技が代表チーム中心であり、代表の試合や練習がない時に、所属チームに還すということが一般的だった。しかし2004年からバレーボールもプロ化し、所属チームの意向、抵抗が強くなり、代表チームが思うように運営できなくなった。
さらに問題なのは、代表チームの方も、代表チーム中心だった時代の権威主義的傾向から抜けきらず、所属チームとの意思疎通が十分に取れていないことだ。
金軟景ら、国際大会に出続けている選手を休ませるため、今回のグラチャンバレーは、欠場することになった。金軟景だけでなく、梁孝真など主力は大挙抜けることになる。その代わり、アジア選手権を欠場した李在英らは、今回は出場する。
それでなくても五輪の翌年は、世代交代も図らなければならないし、代表運営が難しい時期である。ただそれにしても、韓国では代表チームをどうしたいのか、方針が見えないチーム構成になっているのも確かだ。
[匿名さん]