限界突破の復活劇だ。過去の3敗は全て自身と同じサウスポーだった。同様に左構えからパンチを強振するタパレスの圧力に苦しめられた。だが相手のパンチを見切り「プレスをかけながらバランスよくできた」と時には足を止め、逃げずに打ち合った。15年以上のボクサー人生で最高の試合だった。
昨年8月にTJ・ドヘニー(アイルランド)との2度目の防衛戦で判定負けを喫した。試合終盤に倒さなければ勝てないと察したものの、前に出られず虎の子のベルトを失った。引退も考えた。だが覚悟を欠いた戦いを心底悔いていた。
王座陥落後からWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)も指導する中村正彦トレーナーの下、フィジカル強化を図った。「自分はボクシングが好きだから。苦手なことにも取り組もう」と1年以上にわたり、体幹を鍛え直し、足腰に粘りも出てきた。苦手だったサウスポー相手に快勝し、「もう文句ないでしょ。克服です」と笑った。
今月26日に30歳の誕生日を迎える。「最後のチャンス」と腹をくくった覚悟が実を結んだ。次はIBFとともにWBAスーパー王座も保持する統一王者ローマンが標的だ。9日に帰国する岩佐は「本当のチャンピオンになりたい」とさらなる高みを目指す。
昨年8月にTJ・ドヘニー(アイルランド)との2度目の防衛戦で判定負けを喫した。試合終盤に倒さなければ勝てないと察したものの、前に出られず虎の子のベルトを失った。引退も考えた。だが覚悟を欠いた戦いを心底悔いていた。
王座陥落後からWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)も指導する中村正彦トレーナーの下、フィジカル強化を図った。「自分はボクシングが好きだから。苦手なことにも取り組もう」と1年以上にわたり、体幹を鍛え直し、足腰に粘りも出てきた。苦手だったサウスポー相手に快勝し、「もう文句ないでしょ。克服です」と笑った。
今月26日に30歳の誕生日を迎える。「最後のチャンス」と腹をくくった覚悟が実を結んだ。次はIBFとともにWBAスーパー王座も保持する統一王者ローマンが標的だ。9日に帰国する岩佐は「本当のチャンピオンになりたい」とさらなる高みを目指す。