離脱組員の車焼損 工藤会系組長ら3人を不起訴 1人を起訴
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福岡地検小倉支部は22日付けで、組を離脱した元組員の車を焼損させたとして逮捕されていた特定危険指定暴力団・工藤会系「五代目林組」組長ら4人のうち、組長を含む3人を不起訴処分とし、林組幹部・斉藤太容疑者(54)を器物損壊の容疑で起訴した。
組長ら4人は、去年8月に北九州市小倉北区のマンションの駐車場で、組を離脱した50代男性の車に火をつけ、フロントバンパーなどを焼損させたとして9月1日に福岡県警が器物損壊の疑いで逮捕していた。男性の離脱後、ほかの組員の離脱が相次いでいた。
県警は容疑を裏付けるため、林組事務所を家宅捜索して書類を押収するなど捜査を進めてきたが、地検は9月22日付けで逮捕した4人のうち組長ら3人を不起訴処分とした。処分の理由について地検は「諸般の事情を総合的に考慮した」としている。