>>407
釣具のカタログやホームページにJANコードというものが記載されています。
JANコードとはJapan Article Numberコードの略称だそうで、商品を識別するための共通のコードとして使用されており、バーコードとして商品に表示されているそうです。
今回は釣具に限った話で、ダイワやシマノの場合JANコードの末尾に*(アスタリスク)があると、値引き率が低くなります。
*無しのものは、セール時以外はメーカー希望小売価格の30%OFFで、小売店への卸価格はメーカー希望小売価格の六掛け位のはずです。
大型店のセール時に40%OFFになっているのは殆ど利益が無いはずですが、もしかしたら交渉して卸価格を下げてもらっているのかもしれません。
ちなみに家電製品で、メーカーがライバルメーカーの製品への価格対応や小売りからの圧力で卸価格を下げるのは、ある意味通常の卸価格にお金を付けているようなもので価格対策費などと呼ばれています。
更に脱線すると、モデルチェンジで旧製品が安く売られる場合の費用は、葬式代などと言う不謹慎な隠語が使われることも。
話を釣具に戻すと、JANコードに*が付く場合のセール以外の実売価格はメーカー希望小売価格の20%OFFでです。
以前はここまでだったのですが、JANコードに*が2つ付く更に値引き率が低い商品が出てきたのは、10セルテートが初めてだったと記憶しています。
*2つの通常の値引率は10%で、がまかつ製品並です。
値引率を抑えることのメーカー側のメリットは・・・
・値崩れを防ぎ、利益を確保する。
・実売価格と希望小売価格の差が小さくなるので、カタログを見るだけと商品が割安だと消費者から思われる。
メーカーが適切な利益を得ることは良いことだと思います。(ぼったくりはいけませんが)
家電業界の様に小売りが強くなりすぎてメーカーが疲弊してしまったのは問題だと思っています。
しかしながら消費者からすると、商品により値引率が異なると、カタログから実売価格がわかりにくくなり、購入候補の価格比較がしづらいのは良いことではありません。
今年のダイワ製品ですが、60周年記念モデルはJANコードに*が2つです。
10%OFF かと思いきや定価販売のお店が殆どのようです。