東京・青梅市で昨年、できるだけ撃たないよう指導されている子グマを含むツキノワグマの親子3頭が銃撃されていたことが19日明らかになった。
東京都環境局は青梅市に対して、捕獲状況を正確に報告しなかったとして厳重注意を行うとともに、再発防止策をまとめるよう指示した。
東京都では「鳥獣保護没にもとづいて、生活環境へ影響を及ぼすおそれがあるなど、一定の要件を満たす場合にツキノワグマの捕獲を許可しており、昨年10月24日、青梅市に対して1頭の捕獲許可を出した。
青梅市では昨年11月10日、ツキノワグマの目撃情報を受けて市の職員が猟友会とともに現場に駆けつけたところ、追い込まれたクマが茂みの中からハンターに向かってきたため散弾銃を発砲したが、1発では仕留められなかったので、続けて2発撃ったところ、親グマ1頭のほかに子グマ2頭も倒れていた。
事前に市から「できるだけ子グマは撃たないよう」指導されていたことから、猟友会と現場にいた市職員で申し合わせて、「1頭捕獲した」とウソの報告を行なったという。
今年11月7日、東京都多摩環境事務所に寄せられた通報を受けて、改めて青梅市が当時の状況について事情聴取した結果、虚偽報告が判明した。
環境省によると、東京では昨年1年間で161件のクマの目撃情報があった。
今年は12月4日現在で83件にのぼる。
【日時】2017年12月19日(火) 18:40
【提供】ハザードラボ