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モデルやタレント、俳優としても活躍する筧美和子が、4月26日におよそ7年半ぶりとなる写真集「ゴーみぃー」(集英社)を発売。都内で出版記念イベントを開催し、その直前、報道陣のインタビューに応じた。

筧自身が企画し、写真家・佐内正史氏に撮影を依頼した本作。昨年10月、六本木で開催された佐内氏の個展会場から撮影はスタートし、プライベートで通う五島列島の福江島や、ハナレグミのPV撮影で訪れた静岡、グラビアにとことんこだわった沖縄など。「グラビアってなんだろう？」「写真ってなんだろう？」と答えのない答えを探しながら、時間をかけて何度も真摯(しんし)に撮影を重ねてきた。今年3月に30歳を迎え、さらなる飛躍が期待される筧の、新たなスタートラインになる1冊として、全256ページという類を見ない大ボリュームに仕上がった。

7年半ぶりの写真集、今回出版に至った経緯について筧は「ずっと何年も考えてはいたんですが、なかなかいい形が見つけ出せなくて…。自分の本棚を改めて見返してみて、『私、どんな写真が好きだろう』『今どんなものを求めているんだろう』という時に、佐内さんのデビュー写真集を昔から大事に読んできたんですけど、改めて見た時に、その写真集には“人”が出てこなかったんですけど、植物とか車とか街並みとか、『この植物のように撮ってほしいな』っていうふうに思いまして。本当に“ダメ元”で佐内さんにお願いして、OKしてもらえて…っていうところからスタートしました」と、その思いを明かした。

そしてお気に入りカットについて「これは沖縄で撮ったんですけど、沖縄の撮影で、これまでだったら節制して挑んでいたんですけど、今回は素の表情が出たらいいなと思っていて。ご飯とかお酒とかも解禁してたんですね(笑)。これは撮影終わりにステーキ食べて、お酒飲んでの後に撮っているので、本当に見たことがないような顔色(笑)。唇もワイン色になっていたりとかして(笑)。もう解放し切った状態で撮った1枚で、夜の沖縄というのもなかなか珍しいんじゃないかなと思って、すごく気になっています」と、その理由を説明。

さらにもう1点お気に入りカットがあるそうで「裏表紙にも使っている写真なんですが、表情違いです。シチュエーションは同じなんですけど、福江島の古民家に泊まって撮影していて、そこで寝起きの何にもしていない、本当に顔を洗ったぐらいなんじゃないかなっていう感じの写真ですね。福江島の澄んだ空気と、私もメイクとか…“すっぴん風”の写真はよくあると思うんですけど、本当のすっぴんが出ちゃっているなと個人的には思いました。素の表情もたくさん出てくるんですけど、食べすぎて次の日すごくむくんでいる写真とかも入っていて(笑)、人によっては“普段こんな顔してんだ”ってびっくりするかもしれないんですけど(笑)、そういうところもちょっと人間だなと思って今回出しています」と、続けた。

また「写真集に点数を付けるとしたら？」との定番の質問には、「よく聞くやつですね(笑)。1兆点くらい(笑)。見る人によって本当にそれぞれ受け取り方は違うと思うので自分の好みなんですけど、今自分ができる最大限のものを作れましたし、何よりすごく気持ちよくこの写真集を作れたのがとても良かったので、1兆点です」と、その出来に胸を張っていた。