米倉涼子主演の人気医療ドラマシリーズ第5弾『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系/木曜午後9時〜)最終回(第10話)が14日、20分拡大で放送され、25.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークし、有終の美を飾った。
同シリーズで、視聴率が25%を超えたのは、第3シリーズ(2014年)最終回(第11話)の27.4%以来、3年ぶりの快挙。
ただ、今シリーズの全話平均視聴率は序盤の不振が響き、20.9%どまりで、昨年の第4シリーズの21.5%を下回った。
今話では、第9話のラストで倒れた大門未知子(米倉)が後腹膜肉腫ステージ3で、処置しなければ余命3カ月と判明。
一方、食道がんステージ4Aと診断された日本医師倶楽部会長・内神田景信(草刈正雄)のオペは困難を極めるため、地方に飛ばされていた“腹腔鏡の魔術師”加地秀樹医師(勝村政信)が、「成功したら外科部長昇進」を交換条件に、東帝大学病院に戻ってくる。
加地は影武者として、未知子に協力を要請するが拒否される。
蛭間重勝病院長(西田敏行)は表向き、執刀医を内神田の息子である新米医師・西山直之(永山絢斗)とし、未知子の協力を取り付ける。
しかし、病院への出勤途中に未知子は痛みに襲われ、不在のまま、手術が始まったが、患部の状態が悪く、あわやインオペ(手術不能)というところで未知子が登場。
体調不良の中、手間取った未知子だが、手術は無事成功。
だが、未知子は手術室を出るなり倒れ、緊急オペとなるが、執刀医には西山を指名。
難手術となったが、未知子がハイブリッド人工血管を用意させていたことが功を奏し、命は救われる。
その後、内神田と蛭間は、人工知能診断システム「ヒポクラテス」導入に関する収賄容疑で、東京地検特捜部に逮捕される。
また、内神田が圧力をかけたため、神原名医紹介所は閉鎖され、国内に行き場を失った未知子は、キューバに渡り、クバナカン医科大学で新たなスタートを切るというラストだった。
テレ朝としては、3年ぶりの25%突破にしてやったりだろうが、ネット上では同局のやり方に批判も噴出した。
というのは、最終回放送2日前の12日、同局は『ドクターX』シリーズそのものの“終焉”を思わせるような告知をしたからだ。
それは、米倉の最終話に向けたコメントとして掲載された、「この後に名医紹介所のセットも本当に壊れるのよね」「私自身、こんなに長いシリーズに出演するのは初めてでした」「最後だと思うと、心の中では不思議な気持ちや悲しい気持ちが入り乱れます」といった内容。
いかにも、『ドクターX』が今シリーズで終わるかのような思わせぶりなリリースで、ファンを混乱させてしまったのだ。
では、『ドクターX』は本当に終わってしまうのだろうか?
「『ドクターX』は、今やテレ朝にとっては、水谷豊の『相棒』を超える大看板。今どき、20%を超えるドラマなんて、そう簡単につくれませんし、CMスポンサーからは数年先の予約も受けているような状態だといいます。テレ朝側から望んで終わらせる理由などなく、米倉には当然続編オファーをかけるはずです」(スポーツ紙記者)
視聴者からは、初登場となった猪又孝外科副部長役の陣内孝則不要論や、人気キャラクターの加地医師をレギュラーから外したことなどで批判もあった。
それでも、平均視聴率は20%を超え、マンネリといわれながらも、根強い人気を示した。
続編があるかどうかは、米倉の腹一つといえそうだ。
【日時】2017年12月18日(月) 10:00
【提供】日刊サイゾー