タイでは、性転換までは行わないが、異性的な立ち位置を目指す人が多いことで知られる。
そんなタイのニューハーフたちが最近、韓国国内で大小さまざまなトラブルに巻き込まれている。
2月29日、タイ人ニューハーフのAさんは、自身のFacebookに「タイ人女性は韓国に旅行する際は気をつけなければならない」というコメントとともに、ある動画をアップした。
映像では、夜のソウル繁華街で、韓国人の男に暴行を受けるAさんの姿が鮮明に映されている。
この一件は、3月2日にタイメディアでも取り上げられ、大きな波紋を呼んだ。
報道によると、Aさんが繁華街を友人と歩いていたところ、酒に酔った男にナンパされた。
「ボーイフレンドがいる」とAさんが断ると、男は激高。
Aさんに、殴る蹴るの暴行を加えたという。
駆けつけた警察によって男は連行されたが、Aさんは事情聴取に対し「私がニューハーフだとわかると、男性は嘲笑しながら、一方的に暴行を加え始めた」と証言したという。
その悔しさは、いかほどだったのか……。
Aさんは後日、次のように告白している。
「テレビドラマに出る韓国の男性は存在しません。私はこの国が大好きでしたが、今は怖くて仕方ありません。恋人を連れずに韓国旅行に向かう女性には、注意を促したいです」
これには韓国ネット民も「タイの方々、本当に申し訳ありません。これが韓国です……」「また国の恥をさらしたようだ」と、全面的にAさんへの謝罪の意を示している。
しかし、タイ人女性やニューハーフたちが韓国国内に深く根を下ろしているのは確かだ。
2月16日にはタイ人女性やニューハーフ数百人が不法入国の末に、売春を行っていたと報じられている。
しかも、それらを手引きしていたのが、韓国人のチョン容疑者(29)だ。
チョン容疑者は、韓国旅行に来たタイ人女性たちの多くが、売春を通じて滞在費を確保していると知ると、2014年に自ら仲介会社を立ち上げた。
そして、延べ206人のタイ人女性を36の売春あっせん業者36カ所に供給。
この中には、40人以上のニューハーフも含まれていた。
結局、チョン容疑者と部下5人は売春あっせんや出入国管理法違反の罪で逮捕。
さらに、先の業者などを含めると、総勢40人以上が逮捕される大事件となった。
韓国警察は類似事件が起こることを懸念して、警戒を強めている。
こうした事件が頻発して、両国内での大きな問題にならないことを祈るばかりだ……。
【日時】2016年03月14日(月) 19:00
【提供】日刊サイゾー