👩‍🏫 教育・教師

日本のPISA結果の悪化から学力向上が叫ばれ、全国学力学習状況調査が行われるようになって久しくなりましたが、これらの調査結果から児童生徒がどのような学習に問題を抱えているのかが分析され、様々な方策が検討されてきました。
　今現在も各小中学校では、職員研修の中等で全国学力学習状況調査結果の分析会が行われています。各学年、各教科ごとに結果分析を行い経年比較等も行っています。分析に基づいた対策もなされ、PDCAサイクルに則って改善が繰り返されています。改善が図れていない学校については所管の教育員会から指導が入ります。
　これはどの学校でも毎年行われていることの一例ですが、このように学力検査を実施・分析し、対策を立てて指導法改善を図っていくことも、エビデンスに基づいた教育実践と呼べるものでしょう。全国一斉に行われる学力調査は国レベルでの学力向上を目的としたもので、その結果も各学校、自治体、国で集計・公表がなされるもので、エビデンスレベルは非常に高いものといえます。
　また、独立行政法人教職員支援機構や、各都道府県に置かれている教育センター等によって教育現場での問題解決や改善に向けた提言やアイデアが示されています。
　これらの研究情報、研究論文は国立教育政策研究所教育研究情報データベースからPDF形式で自由に閲覧することが可能です。
エビデンスが慣例ばかりで教育現場がひどくなる一方だと嘆いてばかりいる方は、是非ご覧になってみてください。高いエビデンスレベルに基づいた多くの教育理論が紹介されており、実践のヒントとなることでしょう。