■公民館で不安な夜
住民らは不安な夜を過ごした。火災現場の見える高台で消火作業を見守った70歳代の男性は「車で帰る途中、山越しに煙が見えたが、すでに3、4軒に燃え広がっていた」と言葉少な。
自宅が焼け、避難所となった島根公民館に身を寄せた男性(81)は発生当時、家におり、知人からの電話で屋外に出ると、黒煙がすでに立ちこめていたという。「無念の一言。生まれ育ったところがあっという間に終わってしまった。今は何も考えられない」とうなだれた。
一夜明けた現場では、焼け焦げて骨組みだけとなった民家から、白煙が立ち上っていた。消防隊の活動を見ていた40歳代の女性は、「昨夜も自宅が心配で、(現場に)どれぐらいいたか分からない。親戚の家に一度避難したが、朝6時ぐらいに心配で見に来た。家は残ったようだが、中を見るまで安心できない」と表情を曇らせた。
島根公民館には、1日深夜までに一時50人以上が避難。新型コロナウイルスの感染対策で、間仕切りが設けられ、企業や個人から、食料品などの支援物資が続々と届けられた。
住民らは不安な夜を過ごした。火災現場の見える高台で消火作業を見守った70歳代の男性は「車で帰る途中、山越しに煙が見えたが、すでに3、4軒に燃え広がっていた」と言葉少な。
自宅が焼け、避難所となった島根公民館に身を寄せた男性(81)は発生当時、家におり、知人からの電話で屋外に出ると、黒煙がすでに立ちこめていたという。「無念の一言。生まれ育ったところがあっという間に終わってしまった。今は何も考えられない」とうなだれた。
一夜明けた現場では、焼け焦げて骨組みだけとなった民家から、白煙が立ち上っていた。消防隊の活動を見ていた40歳代の女性は、「昨夜も自宅が心配で、(現場に)どれぐらいいたか分からない。親戚の家に一度避難したが、朝6時ぐらいに心配で見に来た。家は残ったようだが、中を見るまで安心できない」と表情を曇らせた。
島根公民館には、1日深夜までに一時50人以上が避難。新型コロナウイルスの感染対策で、間仕切りが設けられ、企業や個人から、食料品などの支援物資が続々と届けられた。