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ショーン・ストリックランドが、UFCミドル級タイトルを獲得したことは、総合格闘技界で最も衝撃的な瞬間の1つだ。この衝撃を上回る可能性があるのは、彼が再びタイトルを獲得したときだ。

シドニーで開催されるUFC312のメインイベントで、ストリックランドはドリカス・デュ・プレシと再戦する。ストリックランドはイスラエル・アデサンヤを破ってチャンピオンになり、その後、UFC297でデュ・プレシに敗れてタイトルを失う。その後の試合で勝利して再戦のチャンスを得た。

ストリックランドがデュ・プレシに勝利し2度のチャンピオンになると、総合格闘技の歴史の中でどのような評価になるのか。

ストリックランドは優れたファイターだが、スタッフやコーチ以外では誰も、彼がアデサンヤを破ってチャンピオンになるとは予想していなかった。ストリックランドの経歴を詳しく調べると、過去10戦で7勝3敗という成績で、ライバルに差をつけるのに苦労している。そのうち6勝は判定勝ちで、1勝は実力で劣るアブス・マゴメドフに勝ったものだった。3敗のうち2敗はスプリット判定で、3敗目はアレックス・ペレイラにノックアウトされた。

ストリックランドは堅実だが必ずしも素晴らしいファイターではなく、ライバルから本当に差をつけるのに苦労している。だからこそ、誰も彼がチャンピオンになるとは予想していなかった。その彼がベルトを2度獲得すると、マット・セラがジョルジュ・サンピエールをノックアウトしてUFCのタイトルを獲得したことや、ホリー・ホルムがロンダ・ラウジーを圧倒したりことと同様のインパクトを与えるだろう。

UFC312は、スプリット判定でストリックランドが勝つ可能性は十分にある。ストリックランドは良いファイターだ。彼のスタイルは攻撃性に欠けているため、試合は接戦になるが、この時点で彼の能力を否定するのは、純粋に嫌悪しているだけだ。

ストリックランドは因縁の相手に勝利し、再びタイトルを手にするのか。注目だ。