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2024/03/04 21:28
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大連雑談





NO.7128008

捨てられ男の惨めな人生 中国小姐に嵌った男たち 大連編
人生は計画的に・・・
どれだけ悲惨な光景を目にして来たことか!
最初はあんなに親切だったのに・・・
あなた浮気ダメよと言われていたのに・・・
若い身体を手に入れたつもりが・・・

そして最後は一人ぼっちになっていた。

そんな人を知っている、いや我こそが経験者だという人が集まるスレッドです。
報告閲覧数414レス数536
合計:

#4872012/05/27 22:15
Fのただならない様子に古参氏は縮み上がってしまった。
「総経理、申し訳ないです。でもここは、武士のお情けで。勘弁してください」
古参氏は最後にそう言ったまま頭を抱え、黙り込んでしまった。

(古参さん、惜しいけど、辞めていただこう)
その日のうちに、Fは、社員の解雇手続きについてコンサルに相談した。
経済補償金は驚くような額にはならないが、本社には相談しなければならない。解雇理由をどう説明したものか。
とりあえず、関係法令を勉強させてもらうことにした。

[匿名さん]

#4882012/05/29 09:10
age

[匿名さん]

#4892012/06/02 05:23
2月。春節を目前にしたある朝。
周小姐がオフィスの入ったビルのエレベータに乗ると、男性二人と乗り合わせた。
「ボロいビルだな。こんなところに入っている会社なんてたいしたことないな」
そう言った男は日本人だ。連れの中国人もうなずいている。

周小姐が事務所の階でエレベータを降りると、彼らも降りてきた。
「何か御用ですか」
日本語で話しかけると日本人は少し驚いたが、鼻でかすかに笑って、
「ああ、F総経理に会いに来ました。いえ、約束はしてないんだけど、
 ついでがあったんで頼まれてた書類を渡しに寄ったんですよ。経営相談のNと言います。」
「けいえいそうだん?」
「ええ、コンサルタントです」
薄ら笑いが癇に障る。
「じゃあここで待っててください、いま総経理を呼んできます」
とりあえず別室に通した。

[匿名さん]

#4902012/06/02 19:05
なんて不愉快な人、ふん。と憤りながら奥へ入るが、いつもは早く出勤する総経理も古参さんも来ていない。
総務ちゃんは昨日から一足早く帰省してしまった。しかたない総経理に電話しよう。
「いまね、けいえいそうだんのNさん(仮名)という人が来てるの。」
「けいえいそうだん?」
「うん。コンサルタントだって」
「ああ、そのNさんね。いま困ったことが起きててね、会社に行けないんだ。ちょっと電話変わって。」

別室で待たせたコンサル氏に携帯電話を渡す。
「Nさん申し訳ありません。せっかく来ていただいたのに、ちょっと外で取り込んでまして」
「いえ、普蘭店に用事ができたんで、道すがら書類を置いて行こうと思っただけですよ、ええ、例の件。
 専門外なんで時間かかっちゃいましたよ。ああ、じゃあこの美人社員さんに渡しておきますね」
電話の間じゅう、周小姐の体を舐めまわすように見ていたコンサル氏は電話を切った。

[匿名さん]

#4912012/06/04 22:00
薄ら笑いを浮かべてコンサル氏は、
「じゃ、これ、総経理に渡しといてください。」
書類封筒を周小姐に渡し、エレベータに向かいながら、いきなり、
「こんど食事でも行かない? あ、それよりウチで働かない?」
と下品に笑う。連れの中国人もニヤニヤ笑っている。

周小姐はわからないふりをして二人を見送った。
(わたしはしょうがないけど、会社まで馬鹿にするんじゃないわよっ)

よく見ると封筒の口が開いていて、中国語の法律のコピーやら何やらが入っている。
(解雇条項? 総経理は誰かクビにするのかな。もしかして私?)
書類を見ようと思ったその時、F総経理から電話が入った。

[匿名さん]

#4922012/06/09 05:23
同じ日の早朝、Fの自宅アパート。 Fは水道音で目覚めた。
全自動洗濯機のホースが蛇口から外れ、水が床にあふれ出している。
水を止め階段に出た時、中国人の中年女性2人が大騒ぎしながら上がって来た。階下と、2階下の住人のようだ。
(なんてこった。2階下にまで水が漏れ出してるのか。)

早速、会社の総務ちゃんに電話して、助けを求める。このアパートは前任Fの時代から、会社が契約している。
「あら総経理、それは大変。でもあたし今ハルビンいるだから行けない。古参さんに行ってもらお。住所は私が説明するから」
そうだ、総務ちゃんは早めの春節休暇で実家に帰っているのだった。
まもなく古参社員氏がかけつけて一緒に階下と2階下の各戸の状況を見て善後策を相談した。

その後、取引先との間に春節前に済ませておかなければならない件があったので、古参社員氏一人で行ってもらった。
というより、先日解雇を仄めかして以来、ギクシャクしていて、お互い一緒にいたくなかったからだ。

さて、我が家だ。水浸しでどこから手をつけたものだろう。悪いが、周ちゃんに手伝ってもらおう。

[匿名さん]

#4932012/06/10 00:11
周ちゃんへの電話で、住所がうまく伝えられなかったと思ったが、彼女はすぐに現れた。
「周ちゃん、ウチの場所、よくわかったね」
「まあね。」
機敏に動き回って水浸しの床を掃除している。この手際の良さはどうよ。
(この娘がホントに古参の愛人なのかねえ。よりによって、あんなオヤジのどこがいいんだろう。)
30前後だが、猛烈に男好きのする顔立ちとスタイル。性格もまあ悪くはない。ああもったいない。

「あれ、クローゼットにも水が行ってるかも」
と、洗濯機まわりを掃除していた周ちゃんは、隣の寝室からクローゼットに回り込む。

(あれ、周ちゃん、どうしてクローゼットが隣りあわせだと知ってるんだ? ん?...まさかっ!?)
Fの頭の中で、昨年夏以来の不可思議かつ不愉快な数々の出来事という名の、パズルが解けたような気がした、
その瞬間、ダメ押しするように周小姐が大声をあげた。
「S彦(仮名)〜、こっちも水が来てる〜」

....S彦...。 前任Fの名前だ。
Fは全てを悟って、全身から力が抜けた。
(俺はあんな奴に振り回されていた.....)

[匿名さん]

#4942012/06/10 10:59
周小姐は焦った。
水漏れと聞いて駆け付けたが、愛人だった前任Fが住んでいた家だけに、勝手を知りすぎていた。
かつて毎週末訪れた部屋で動き回るうちに、呼び慣れていた前任Fの名前「S彦(仮名)」が口をついて出てしまった。
S彦というのが日本であまり多くない名前だと、周小姐は知っている。弁解は不可能だ。

しかし。もともと、ものに動じない(胆子好大的)周小姐。総経理の聞き間違いよ、でシラを切ろう。
頭の悪い日本人オヤジが他の小姐の名前と間違って呼び、とぼけるケースはよくある。自分もやられたことがあるわ、ふん。

ところが...。 覗き込むとFは固まって、ピクリともしない。とぼけて済ませるレベルではもはやないようだ。

しかたない。固まっているFに近寄り、思い切ってそっと抱き寄せてみる。
どれくらい時間がたっただろうか。
「対不起。大丈夫?」
思い切って周小姐が話しかけると、Fは
「うん。なんか、もう疲れちゃったよ」
不覚にも、周小姐も切なくなって、今度はきつく胸に抱きしめる。

[匿名さん]

#4952012/06/16 01:06
続き待ってます。

[匿名さん]

#4962012/06/16 13:43
もしかしたら周小姐はこのとき、Fに少なからぬ愛情を抱いたのかもしれないが、そもそもこの話はロマンスではない。
現にFは、かねがね「周ちゃんの乳を触ってみたい」とか「ミニスカートの奥を....」とかいう
スケベェ心はあったが、愛情があったわけではないから、周ちゃんが前任Fと関係があったのを知っても、
それに対しての嫉妬心などは全く起きなかった。
ただただ、自分だけが真実を知らなかったことにショックを受けただけだ。

むしろ、こんな状況にもかかわらず、周小姐の胸に抱きしめられた瞬間、甘酸っぱい感情がこみ上げた。むひひぃ。
(ああ、これでまた>>458 さんに叱られる。)

実際のところ、Fは真実を知ってほっとしていた。古参社員氏をクビにする必要もないだろう。

[匿名さん]

#4972012/06/16 18:40
そういうことが起きてるとは知らず、同じ頃、古参社員氏は悩んでいた。
F総経理の怒りはわかるが、周小姐は自分の愛人ではないし、去年の夏まで面識もなかった。

遡って去年の5月のこと、息子のロンドン留学が決まった。
もともと息子は日本に行きたがっていたが、古参社員氏は頑として認めなかった。
厳しい審査があったが留学も可能になったし、英国のビザも下りた。
ところが、借金したり親戚中からかき集めて学費を工面したあとには、航空賃しか残っておらず、
留学先から目安として示された生活費1ケ月分も無い。最初はとにかく金がかかるのだった。
そんな状態では息子を送り出せないんだと、会社の誰かに話したことがあったかもしれない。

ある日、総経理(=前任F)が、意味ありげに「困ってるんでしょ」と現金入りの封筒を渡そうとしてきた。
息子の生活費どころの金額ではない。
「いや、これは絶対受け取れません」
と激しく固辞したところ、前任F総経理は、
「わかった、じゃあこうしよう。僕がお願いすることの報酬ということにしよう。先渡しにしておくよ」
と、無理やり封筒を握らせた。

あれから約9か月。激しい後悔が古参社員氏を襲う。
(日本人に個人的に関わって、過去、何ひとつ良いことはなかった。わかっていたのに...)

[匿名さん]

#4982012/06/16 19:36
前任総経理の古参社員氏への依頼と言うのは難しいことではなかった。
7月に来る自分の後任者の通訳兼秘書採用を本社が特別に認めたから、自分の知人をその枠で雇ってあげてくれ、
というものだった。
少しヒヤヒヤする場面もあったが、その人「周小姐」は無事就職した。
彼女は、経歴等について触れたくないというので、他の採用候補者と同じ舞鶴帰りというその場凌ぎのシナリオを古参氏が作った。

前任F総経理と周小姐が単なる知り合いではないと気付いたのは、前任F総経理が大連を再訪した11月のことだ。
周小姐は「前任総経理とは面識ないから飲み会には参加しない」と言った。(=レス447)
古参氏が「えっ?」と思い何か言おうとしたのを、周小姐が目配せで制したのだ。勘の鋭い古参氏は全てを理解した。
あの夜、周小姐はあえて参加しなかったのだ。前任F総経理も、古参氏の予想どおり、一次会もそこそこに退出した。

[匿名さん]

#4992012/06/17 12:09
さて、古参社員氏は腹をくくった。
外回りから社に帰ったら、コンサル作成の解雇条項解説が無造作に置かれていた。(=レス491)
社内は、誰かクビになるのか、とざわついている。
いずれにしても、これだけ現総経理と気まずくなっては、この会社での仕事は続けづらい。
経済補償金はもらえなくなるが、自分から退職を願い出よう。
(ああ、やっぱり俺は生粋の中国人ではないな。)

アパートの水漏れが一段落して午後出社したF総経理に、今晩少し時間をくださいと懇願したが、その反応は意外だった。
「ごめん古参さん。僕が誤解してた。何もなかったことにしてくれないか」
と言う。なにがどう誤解だったというのかわからないが、「申し訳なかった古参さん」の一点張りでとりつくしまがない。
周小姐が今まで一緒だったようだ、何が起きたか知らないが、きっと彼女が全て話したのだろう。

[匿名さん]

#5002012/06/17 15:32
終章。2010年冬、それぞれの春節。
<S彦(仮名)=前任F>

春節に合わせ、なんとか休暇をとって大連にやってきた。ところが、マイ(仮名)(=周小姐)が空港に来ていない。
早速電話してみるものの、電話に出ない。

その前の週、富山からマイに電話して、大連に3泊するから一緒に過ごそう、と言ったら、実家に帰るので大連にはいない、
とそっけなかった。
「S彦が大連にいたときだって、私、春節には実家に帰ってたでしょ。勘弁してよ」
S彦が憤って
「俺がわざわざ大連に行くのにお前は。」
と怒鳴ると、マイは「随便」と言って電話を切ってしまったのだ。

[匿名さん]

#5012012/06/17 16:02
諸兄もお気づきのとおり、S彦は小姐恋しさのあまり冷静さを著しく欠いている。
普通、わざわざ春節に日本から来るマヌケはいない。

だが、日本で若い女が相手をしてくれるわけはない、大連だからこそ、思い通りのことができてきたのだ。
S彦は大連にいたとき、マイにあらゆる性技を覚えこませ、自分の意のままに奉仕する女にしてきたという自負があった。
だから、マイが会社に出勤する必要がないこの春節に、じっくり乳くりあうために、
ここ一か月マスもかかず禁欲し、上下の口に注ぎ込む○液を溜めてきた。

[匿名さん]

#5022012/06/23 12:50
(マイは電話でああ言っていたが、俺が来るのに、ホントに実家に帰ってるということはないだろう)
かなりの投資もしてきたのだから、この関係は永遠に続くもの、とS彦は安心しきっていた。大馬鹿の一言に尽きる。

ホテルで待っててくれてるのかな、と、空港から一人で銀帆賓館に向かったが、マイは待ってはいないし、
フロント係は、あなた予約無いです、という。
それでも部屋が空いていたのでチェックインしてみたものの、さてどうしたものか。ここでマイをひぃひぃ言わせるはずだったのだが。
マイは短信にも返事を寄越さない。開発区の彼女の家もどこかS彦は知らない。

[匿名さん]

#5032012/06/23 12:58
S彦は11月に大連に来たときのことを思い出していた。
「××日の××時に着くから空港に来いよ」
「その日はT社さんの工場訪問があって自由にならないのよ」
「何だよ、偉そうに勤め人気取りか。誰が雇ってあげたと思ってんだよ、休めばいいんだよ」
S彦のそういう言葉の数々で、マイが既にS彦を疎んでいることにS彦は気づかなかった。
11月のその夜はなんとか二人きりになったが、マイがよそよそしかったことだけは覚えている。

[匿名さん]

#5042012/06/23 17:11
S彦は、もともと春節ではなく年末年始に来るつもりだったが、一人暮らしの母に懇願され、日本で正月を迎えた。
その少し前、12月に東京本社に行ったとき、中国部門の出張者B(=レス453、456等)が明日から大連に行くんですよ、
と言っていたので、彼に現金○○万日元の入った封筒を託し、支社の周さんに渡してくれ、と頼んだ。

その封筒には宛名もS彦の名前も書いてないし、メモも入れていない。
「いや、彼女には何も言わなくてもわかるよ。黙って渡してくれればいい」
マイにこんな小遣いをあげるのは俺くらいのものだ、と自信過剰のS彦は思ったのだ。あらゆる意味で大馬鹿者だ。

出張者Bが東京に帰った頃を見計らってS彦はマイに電話したが、マイは礼の一つも言わない。
業を煮やして「お金、自由に使っていいんだよ」と言うと、マイは「お金って何?」と聞く。
ふざけたやつだ。「出張者Bから受け取らなかったのか」と怒鳴る。
「え? あっ、あれは出張者Bさんからだと思ってた。彼、何も言わずにくれたから。
 とてもいい人だなと思ってたら、なんだS彦からだったの。」
S彦はカッとなった。

[匿名さん]

#5052012/06/24 07:50
さて、春節の銀帆賓館でS彦は一人のままだった。
マイだけが女じゃない、と、かつて知り合いの小姐数人に電話してみた。
実家に帰ってる、とかいう返事は予想していたが、そう答えたのは一人だけで、
他は、口を揃えてS彦のことを知らない、覚えてないと言うのだ。
「私、あなたを知らない」「あんた誰よ」
これらの、何の変哲もない中国語が恣意的に使われるときは、とてもキツい。
(俺は嫌われているのか?)
支社の誰かを酒飲みに誘い出すことも考えたが、それは思いとどまった。
(まいったな。大連くんだりまで来て、3泊4日、一人でメシ食って寝るだけになるのか。
 あっ、春節だしメシ屋も空いてないぞ。うわ、ホテルの健身房まで休みだ....。)

かなり悲惨な大連滞在になるかもしれない。
(しかたない。マクドナルドにでも行くか)

[匿名さん]

#5062012/06/24 08:00
S彦は、いよいよマクドしか行くところが思いつかず、銀帆のロビーに降りた。
が、そこで日系物流の次長氏に会ってしまった。
「あれ、前任F総経理ですか、お久しぶりです。春節にご出張ですか」

(うわっ、参ったな。春節に遊びに来たなんて、よう言わん。)
少し考えて言い繕う。
「いえ、北京に用事があった帰りに、フライトの都合で寄っただけですよ。明日、富山に帰ります。」
「ああそうですか。ウチはこないだ、化粧品をロットごといかれちゃってね。
 春節に何ができるってわけじゃないけど、私は後始末してて帰りそびれたんです。」
S彦が大連にいた頃から、この物流社では、日本製化粧品が配送途中で少量ずつ抜き取られる被害が起きていた。
今回の、次長氏の言う「ロットごと」という意味は分からないが、大変なことになったのだろう。

[匿名さん]

#5072012/06/24 15:46
と、物流次長氏の横に小ざっぱりした中年女性が現れた。

「ああ、これは家内です。私が春節に帰れないとなったら逆に日本から来ちゃってね。」
奥さんとS彦がぎくしゃくとあいさつを交わす中、次長氏は続ける。
「アパートが狭いから、家内が来るといつもなら市内のホテル宿泊なんですけどね。
 中国TVドラマにはまってる家内がね、以前ドラマ(注)の舞台になった銀帆に泊まりたいって言うんでね、
 わざわざ開発区なんですよ。でも店も飯屋も全然空いてないから、これだったらまだ市内の方がよかったかな」

(注:「蝴蝶飛飛」2005年、T大衛、Y雪、W珞丹他。
 ホテルの若い総経理と従業員の悲しい恋愛もの。一見の価値はない)

[匿名さん]

#5082012/06/30 06:54
S彦は困った。
(さっき出まかせで「明日帰る」って言っちゃったのに、この夫婦ずっといるのかよ...。
 そうだ、こうなったら明日、市内に移動しよう。次長氏も言っていたが、向こうのほうがまだヒマのつぶしようがあるだろう。)
そういう訳で、S彦は銀帆に一泊だけして、翌日、大連駅前の○○○ホテルに移動した。
(おお。○○○なら、春節でも自営のお姉さんたちがいるかもしれない。なにしろずっと禁欲して溜まってるからな)

そして....。 3泊4日の予定が20日ほどの大連滞在となり、会社や大連支社、家族に迷惑をかけることとなる。
旅券には見慣れないゴム印が押され、S彦はその後一度も中国に足を踏み入れていない。
S彦が中国、とりわけ水商売小姐を蔑む気持ちはこの時を境に増幅し、
ときどきネットの中国大連掲示板などに、大人げない悪口を書き込んでは、自己嫌悪に陥っている。
(俺は、まさにこのスレタイどおりの男になってしまったようだ....)

[匿名さん]

#5092012/06/30 12:33
2010年、それぞれの春節。<古参社員>

TVで、昨晩の晩会でL謙が披露した手品の種明かしをしているのを妻と見ていた。大連の自宅である。
全国放送でやった翌日に勝手に手品の種ばらしをされたのでは、マジシャンはたまらんだろうな。
これに限ったことではない、国、社会全体が『結果を求めて急ぎすぎ』ている。
この国の現状を言い表すにはその一言で片づけられる、と言っても過言ではないだろう。

ところで、毎年、北京で母と姉と一緒に旧正月を過ごす古参氏だが、今年は会社でのドタバタで悪い報告をすることに
なりかねなかったから、切符も手配していなかった。妻も古参氏に合わせてくれた。

[匿名さん]

#5102012/06/30 12:54
前任F総経理の頼みを聞いたばかりに解雇になりかけたが、結局、今までどおりの生活が送れる..。 
実は古参社員氏、その父ほどではないものの、Y崎T子先生が短編にできるくらいの、波乱の人生を送ってきた。
日本人女性と結婚まで約束して、相手の両親の猛反対で悲惨な別れ方をし、京急に飛び込もうと思ったこともある。
直接聞いたわけではないが、父も若い頃、その出自が原因で中国人女性から手ひどく振られたらしい。ここ大連で。

日本で生活を始めた仲間はツアーバス運転手等をしていると聞いた。彼らに比べれば、今の自分はずっと安定している。

....穏やかな旧正月だ。
古参氏がパソコンを開くと、ロンドンの息子からメールが届いていた。
アニメ好きが昂じて日本に行きたがった息子には、時代錯誤と思いつつも、日本には関わるなと言い続け、
遠い英国へ留学させたものだが、仲間と街で撮った写真を見ると、ロンドン暮らしを充分満喫しているようだ。
おや、どの写真にも息子の隣に寄り添うようにしているアジア人女性がいるが、この娘、足が短い。まさか日本人では?

[匿名さん]

#5112012/06/30 16:17
<ユリちゃん(仮名)の2010年春節>
実家でTVを見ていた。S瀋陽に両親は顔をしかめているが、ユリちゃんはケラケラ笑っていた。
その脳裏に、F(=後任F)の顔が浮かぶことは二度となかった。

比較的上玉なのにお人よしのユリちゃんが日式で働き始めた頃、先輩小姐たちは、
「あーたねえ、私たちをモノや猿としかみてない客もいるだけど、こっちは連中を銭包だと思えばいいだよ」
と心構えを教えてくれたが、そういう境地にはなかなかならなかったものだ。

Fと知り合った年末のあの晩、先輩キツネ目小姐から、
「客が日本に帰るだったら、空港に送ってあげる、ってどうして言わないだ? 儲けにつながるだよ。」
と教えられ、あわてて電話したものだ。

そして年明け。挨拶と思ってFに電話したら、一方的に怒鳴られ、切られた。(=レス482)
(ひどい...)
先輩の狸顔小姐は、
「そりゃあーた、相手の仕事中に電話かけたからさ。また電話すればコロッとくるだよ」
と言うが、まだ多少純粋だったユリちゃんにそんな気は二度と起きなかった。Fの携帯電話番号は削除した。

春節後、ほどなくして、ユリちゃんの姿は開発区から消えた。
本編と似たような作り話の上海編があるならば、ユリちゃんはそこに登場するかもしれない。

[匿名さん]

#5122012/07/01 20:26
支援

[匿名さん]

#5132012/07/07 16:58
<2010年、Fの春節>

会社でのゴタゴタで、日本に帰る切符を買いそびれたFは、大連に留まった。
ヒマだし、腹は減るし、街に出てみるが、いつも行く店はどこも開いてない。
(まいったな。一週間インスタントラーメンか。)
Fは途方に暮れた。そのインスタントラーメンも休暇初日の昼、夜と食べて飽きてしまった。
寝て過ごすにも爆竹がやかましい。遠くで火の手が上がり、消防車が走っていく。

(そういえばユリちゃん、どうしたかな。年明けに一回電話もらってそれっきりだ。(=レス482)
 彼女だったら、春節でも開いてる美味しい店、知ってるかもしれない。
 いや、ごはん作ってあげる、なーんて言ってウチに来てくれるかも。ウィヒッヒ)

日式小姐に電話するのは初めてでドキドキしたが、
ユリちゃんの携帯は呼び出し音が鳴るだけで、何度かけても応答はなかった。

(しかたない、ケンタッキーにでも行くか)

[匿名さん]

#5142012/07/07 20:34
<2010年、周小姐=マイ(仮名)の春節>

鞍山の実家には毎年たくさん土産を買って帰ったものだが、会社員になって収入が激減したので、
今年のお土産はとてもショボかった。でも両親は娘が帰ってくればそれで充分なのだ。
だが、もう31なんだから早く結婚しろ、と父がうるさい。

周小姐はF総経理のことが気がかりだった。
春節は日本に帰らないと言うので、鞍山に誘ってみた。
「温泉もあるがね。日本人が想像する温泉と全然違うけど」
F総経理は、ご両親がいるなら遠慮するよ、と言っていたが、今頃一人でどうしているだろうか。
彼に付き添ってる女とかいないことは、聞かなくたってわかる。不器用なのよ、ふん。

[匿名さん]

#5152012/07/10 10:49
支援
思ったが、S彦って名前はありそうでないな
サダヒコくらいしか思いつかんぞ

[匿名さん]

#5162012/07/14 06:44
↑ありがとうございます。
サダヒコではなんとなくホラーみたいですが、大連版怖いの話も、いずれやってみたいと思います。


さて...。
 Fに対し、何らかの感情が芽生え始めたのかもしれない、いや、母性本能か。

ところで、たいていの日本人は信じないが、カラオケ小姐にも人を愛する心はあることはある。
そして、仮に愛情が芽生えたとしても、それが冷めるのがおそろしく早いのも事実だ。
ただ、相手が自分によくしてくれている間は、冷めた感情はおくびにも出さない。もともと愛がなければ、なおさら演技が必要だ。
それは、生存競争が厳しいこの国での、他に生きる術(すべ)のない者にとっての手っ取り早い処世術であって、
一言で「金の亡者」云々と片づけるのは、思慮浅い差別でしかない、と日式クラブを辞めた今でも周小姐は思う。

しかし、どんな蔑みにも慣れてしまった彼女をしても、S彦のように他人の生き方まで指図する男は厄介極まりない。
S彦の好みに合わない服は全部捨てられ、携帯電話は厳しくチェックされ、食べる物や付き合う友達にもケチをつけられた。
怪しい経口避妊薬も常用させられた。
水商売しか経験ないから、と最後まで渋った自分を、会社員にしてくれたこと自体は感謝してはいるが、無理矢理だった。

[匿名さん]

#5172012/07/15 09:31
さて、一方のFはどうしているだろうか。
よく考えたら、彼は春節に街がどうなるかもきっと知らないのだ。馬鹿ね。
水漏れの一件でFの家に行ったとき、コーラとインスタントラーメンとカビまみれの月餅しか無かった。
おそらく今頃、インスタントラーメンに飽きて、ケンタッキーにでも通っているだろう。
新年のあいさつよ、と電話してみたら、図星だった。

(世話がやけるわね、ふん)
数時間後、母と自分が作った料理を持った周小姐は鞍山発大連行き高速バスの車中の人となっていた。
まだ春節休暇半ばだというのに。
.....。
周小姐は2年半後の今も、このときの行動について、何の打算もなかったわよ、ふん、と言い張っている。

≪終≫
なお、この作り話に登場する人物、団体名、出来事等に特定のモデルはありません。

[匿名さん]

#5182012/07/25 11:38

[匿名さん]

#5192012/08/26 22:32
やっぱり

[匿名さん]

#5202012/08/27 16:50
実に文章力のある面白いフィクションでした。

[匿名さん]

#5212012/09/19 21:47
2012年秋。
日中関係が、みぞうゆう(麻生太郎風)の事態を迎える中、
古参社員氏だけは何も言わず淡々と出勤している。
総務ちゃんをはじめとするほかの社員は出勤しないが、
会社は何ともないよって電話したんで明日から出てくるだろう。

[匿名さん]

#5222013/08/17 19:19
あげ

[匿名さん]

#5232013/08/26 11:27
アゲ

[匿名さん]

#5242013/09/16 15:33
100名のチベット人が焼身行為−−世界が答えを出すべき問題 2013年2月14日
プレス・リリース「尊厳とは民族としての精神のことだ...」42歳の僧侶であるソパ・リンポチェは2012年1月8日に自らを焼く行為の前に書き残した。タペーが2009年2月8日に初めて焼身行為に及んで以来、100人のチベット人が自らの身を焼いた。100人目の焼身は、最近8名のチベット人が過酷で不法な判決を受け、チベット人を焼身行為に駆り立てたとしてその家族が逮捕されたにもかかわらず起きた。すべての焼身者が共同体としてのチベット人の尊厳を取り戻すこと、すなわちダライ・ラマ法王のチベット帰還とチベットの自由を訴えた。最新のニュースによれば、2013年2月3日、キルティ僧院の37歳の僧侶のロブサン・ナムギャルが東北チベットのンガバで自らに火を放って死去した。中央チベット政権(CTA)はこうした過激な行動には出ないよう本土のチベット人に要請を続けているが、残念なことに焼身行為は止まない。本土に住むますます多くのチベット人による未曾有の焼身行為が続くことは、中国のチベット支配の失敗に対する民間人の究極の反抗の行為といえる。中国は60年以上にわたる冷酷なチベット支配の自明な結果として起きたチベットの悲劇に対して責任を負おうとしない。それどころか焼身行為を扇動しているとしてダライ・ラマ法王とチベット人指導者たちを執拗かつ無責任に糾弾している。チベットの問題の真実を明らかにする目的で外国メディア、外交官、国際的NGOのチベット地域への自由な立ち入りを認めるよう、われわれは中国に要請した。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所:
http:
//www.tibethouse.jp/home.html

[ヤマト]

#5252018/12/07 11:39
〒がわ君の人生に意味なんてあるのやろうか?

[匿名さん]

#5262018/12/07 13:34
何も無い!。

[匿名さん]

#5272018/12/07 13:38
駐在でなく、大連を徘徊している居座り野朗で、中国人女と生活している詐欺師が居る。
日本では生活できないのか、日本では捕まるのか、心地よい大連詐欺師生活なのだな。

[匿名さん]

#5282018/12/07 21:13
あの素晴らしいまんこ

[匿名さん]

#5292018/12/08 14:51
三十五にして大学デビューならぬ(高卒やけど)大連デビューしてはっちゃけた〒が
わ君。今、うらぶれたタクシードライバーしながら大連へ戻るためにコツコツ努力し
とるそうや。


そんなとが〒君を皆で応援しちゃれや!

[匿名さん]

#5302018/12/09 09:44
>529
あんな奴がタクシードライバーできるんか!?(爆

[匿名さん]

#5312018/12/09 10:18
煽り運転のプロとして足立区では有名らしい。

[匿名さん]

#5322018/12/09 15:54
今流行の煽り運転か。

[匿名さん]

#5332018/12/09 18:25
大連にか関わるみんな、うらぶれたタクシー運ちゃんのと〒わくんを応援してやってや!

[匿名さん]

#5342019/06/21 00:17
日本人男性をたぶらかして稼いだ金でマンション買った女たちは維持できてんのかな〜?

[匿名さん]

#5352019/06/21 08:09
あの素晴らしいまんこ営業

[匿名さん]

#5362024/03/04 21:28最新レス
あの素晴らしいうんこともう一度

[匿名さん]


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