東京・足立区の4歳児不明事件で、27日に送検された無職・皆川忍容疑者(30)と妻(27)は、嘘の上塗り夫婦だった。
2人の供述によると、4歳の次男は昨年3月に死亡。
山梨県の河口湖周辺に遺体を埋めたというが、いまだに見つかっていない。
「どうやら埋めた場所について供述を二転三転させているようで、警察もかなりイラ立っていますね」(捜査事情通)
2人は次男が死んだことを隠し続け、13年7月に、虚偽の内容を記載した書類を足立区に申請。
生活保護費と児童手当の計約43万円を不正受給していた。
皆川らは当時、3LDKのマンションに、夫婦と子ども6人(実際には5人)の計8人(同7人)で暮らしていた。
今年5月から児童相談所の職員が家庭訪問するようになると、近所の住民に「(人数合わせで)子どもを貸してほしい」と頼み、断られると、今度はネットオークションで高さ1メートルのマネキンを購入し、職員の目をごまかしていた。
「6月に職員が訪れた時には、すでに引っ越していて、その際に部屋のエアコンを勝手に持ち去って、横領で逮捕されたのです。皆川も妻も無職。家賃や駐車場の賃料も滞納していましたが、一方で出前を取ったり、毎週のように一家で外食していた。嘘に嘘を重ね、生活保護費と児童手当で年間計500万円以上ももらっていたからです。近所では、昼間からブラブラしている皆川が頻繁に目撃されていた」(前出の捜査事情通)
両親の逮捕で、残された子どもたちは児童相談所に預けられているという。一番の被害者は彼らだろう。
【日時】2014年06月29日(日)
【提供】日刊現代