天海祐希が主演する人気ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)の第3シーズンが4月11日に放送開始するが、今回は不安を抱えてのスタートとなりそうだ。
同ドラマは2014年1月期に第1シーズンが放送され、平均12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。
17年4月期にオンエアされた第2シーズンは、第1シーズンを上回る14.1%を記録した。
しかも、第1、第2シーズンを通じ、1度も1ケタ台に落ちたことがないという絶対的な安定感をもつ。
同作は、可視化設備の整った特別取調室で厄介な被疑者を取り調べる捜査一課の専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の取調官・真壁有希子(天海)が、一癖も二癖もあるベテラン男性取調官たちに囲まれ、一筋縄ではいかない犯人との“言葉と心理戦による駆け引き”を行いながら、事件の裏に隠された真実を追求していく作品。
同局としては、確実に高視聴率が見込める『キントリ』の続編は早くから望んでいた。
しかし、レギュラー出演者で、中田善次郎刑事役を演じていた大杉漣さんが昨年2月に急逝。
天海が「同じメンバー」にこだわっていたこともあり、しばらく“凍結”されていた。
大杉さんの死から1年余を経て迎える第3シリーズには、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、でんでん、小日向文世らのおなじみのメンバーが集結。
大杉さんも出演者として扱われ、過去の映像を使って、回想シーンで登場。
役の上では、“退職”とされた。
その後任に抜擢を受けたのは、ドランクドラゴンの塚地武雅だ。
塚地は玉垣松夫刑事役で、大杉さんが演じていた中田刑事と、警視庁・将棋部で親しくしていた間柄で、中田の退職を機に、キントリに異動してきたという設定になっている。
だが、この起用こそが、裏目に出る可能性もありそうだ。
「芸人としては、塚地は演技もヘタではありませんし、ドラマや映画でのキャリアも豊富です。ただ、2シーズンとも出ていた大杉さんの後任とあって、ファンはどうしても2人を比較してしまって、違和感を覚えてしまうでしょう。そうなったときに、ファン離れが加速化する恐れもありますね。無理に大杉さんの後任をつくらない方がよかったのかしれません」(テレビ誌関係者)
とはいえ、もう決まったことなので、塚地には周囲の不安を一掃するような好演を期待したいし、この心配が杞憂に終わってほしいものだ。
【日時】2019年03月31日(日) 10:00
【提供】日刊サイゾー