Qの主張をまとめた動画がYouTubeに投稿されている。タイトルは「Q、それは世界を救う計画」。そこには次のようなことが述べられている。
アメリカは裏の犯罪グループ「ディープ・ステート」によって長年支配されており、世界で起きている戦争や貧困問題などはこのグループが関与している。
ケネディ元大統領はディープ・ステートに立ち向かおうとしたが、巨大な力によって暗殺された。
ロナルド・レーガン氏以降の大統領はすべてディープ・ステートに関わっている。
アメリカにとって選択肢は2つしかない。1つは軍事クーデターを起こすこと。だがそれは失敗のリスクが高く、すでに手遅れでもある。
もう1つの選択肢として、良識ある軍人と世界の同志たちが考えたのが、ドナルド・トランプ氏に大統領になってもらい、国民を危険にさらさない形で合法的に秩序を取り戻す。
ディープ・ステートは北朝鮮も操り、核兵器で世界を脅している。金正恩・朝鮮労働党委員長が突如、和平に前向きになったのはディープ・ステートから解放されたからだ。
テロ組織「IS(イスラム国)」もトランプ大統領が当選した後に掃討された。しかし、道はまだ半ばであり、犯罪者であるヒラリー・クリントン氏やバラク・オバマ前大統領、ジョージ・W・ブッシュ元大統領は健在だ。
そこで次の段階に入る。それこそがQだ。アメリカの諜報機関「国家安全保障局(NSA)」にいる善良な人たちが、Qと呼ばれる最高機密情報を流す。
その機密情報こそが、インターネット上の草の根運動「偉大な覚醒」を起動するためのプログラムにほかならない。
それはインターネットのアンダーグラウンドなチャンネルから始まり、次第にメインストリームへと拡散していく。
問題は資本主義か社会主義かでも、民主党か共和党かでも、白人か黒人かでも、イスラム教徒かキリスト教徒かでもない。相手は巨大な力を持った犯罪者集団だ。
動画は「この計画を信じよ」という一文で締めくくられる。
アメリカで報道が相次いでQの主張を「根拠なし」としているのにもかかわらず、信奉者は増加。彼らはQanon(匿名のQたち)と呼ばれる「勢力」を形成、その存在感は増すばかりだ。Qを支持する人たちの動向は見逃せない。