独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」は、ヱスケ—石鹸が製造した薬用歯みがきに使われている原料「硫酸塩」が医薬部外品として認められる濃度を超えていたとして、約28万8000個を自主回収すると発表した。
自主回収の対象となるのは、ヱスケ—石鹸(東京・北区)の川口工場が2016年3月〜今年3月にかけて製造出荷した「パルシステム薬用歯みがき」や「ドクターアパハミガキ」などの薬用歯みがき5品、計28万7979個。
PMDAによると、原料のハイドロキシアパタイトの純度試験を行ったところ、硫酸塩の濃度が規格外であることが判明したことから、自主回収を決定した。
通常、歯みがきはすすいでから吐き出すため、1日3回使用し、すべて飲み込んで体内に取り入れたとしても、健康被害を引き起こす可能性は低く、これまでに被害報告はないという。
ヱスケ—石鹸は「出荷先は特定できているので、速やかに自主回収の連絡を行う」としており、出荷数が最も多いパルシステムでは、注文した組合員約4万人に回収を呼びかけている。
【日時】2018年04月17日(火) 18:01
【提供】ハザードラボ