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　民主党の小沢一郎元代表に近い松木謙公農水政務官は２４日、小沢氏の党員資格停止処分など菅直人首相の政権運営を批判し、首相宛ての辞表を鹿野道彦農相に提出した。衆院会派離脱届を提出した１６人の比例代表議員に続く“造反”。小沢氏をめぐる党内対立は決定的となり、菅政権にとっては大きな打撃だ。

　小沢氏系の政務三役の間で松木氏に追随する動きが広がれば、混乱はさらに拡大する。２０１１年度予算関連法案の成立見通しが立たず、政権が窮地に追い込まれるのは避けられない。

　松木氏は２４日、農水省に鹿野氏を訪ね慰留されたが翻意しなかった。辞表提出に先立ち、記者団には小沢氏を念頭に「政権交代に成功した仲間を追いやるみたいな話は、どう考えても納得できない」と語った。首相に辞表を渡す考えだったが、官邸側が「ニュージーランド地震への対応で忙しい」と応じなかった。

　岡田克也幹事長は記者会見で、松木氏を「国民のために重要な仕事をするとの覚悟を持って就任すべきだった」と批判した。執行部は小沢氏系議員の政権揺さぶりを警戒している。