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岩手県立不来方高校のバレーボール部の男子生徒が2018年に自殺した問題で、県教育委員会は24日、元顧問の男性の前任校での不適切な指導に関する情報を不来方高校に提供しなかったとして、当時の県立学校人事課長2人を戒告の懲戒処分としました。
(県教育委員会)
「申し訳ありませんでした」
戒告処分となったのは、2016年度と2017年度に県教委の県立学校人事課長を務めていた、中部教育事務所管内の県立高校に勤務する60代の男性教諭と、盛岡教育事務所管内の県立学校に勤務する60歳の男性校長の2人です。
この問題は2018年に不来方高校のバレーボール部員だった新谷翼さん(当時17)が自殺したもので、元顧問の男性教諭が新谷さんに対し不適切な発言を行ったとして懲戒免職処分となりました。
24日処分が発表された2人は、元顧問の男性が前任校の部活指導で体罰行為を行っていたことを把握していながら、元顧問が勤務していた不来方高校の管理職に対し情報提供や人事管理の徹底を行わなかったということです。
この問題に関する県教委の一連の処分は今回で終了し、懲戒処分を受けたのはあわせて8人となりました。県教委の佐藤博教育長は「校長などによる適切な人事管理が行われず、重大事案発生を防ぐ機会を逸する一因となったことは遺憾の極みであり、深くお詫びします」とのコメントを発表しました。
新谷さんの父・聡さんは弁護士を通じて「追加調査の実施により処分対象者が増加していますが、理由の解明にはほど遠い状況と判断せざるを得ないと思います」とコメントしています。