🥋武道・武芸

2014年08月12日

　全国高校総体（読売新聞社共催）は１０、１１の両日、東京、千葉、神奈川の各都県の会場を舞台にバレーボール、弓道、少林寺拳法、ソフトボールなどで熱戦を展開した。

　県勢は、少林寺拳法の男子団体演武で相生産が優勝した。組演武では報徳学園が優勝し、相生産は６位だった。単独演武で同校３年の宮内唯成選手が２位だった。女子は、団体演武で姫路商が３位、単独演武で赤穂２年の長崎ひな選手は４位に入った。

少林寺拳法男子団体演武で優勝した相生産の演武（１０日）＝秋月正樹撮影

　◇達成感でいっぱい

　１０日の少林寺拳法男子団体演武で優勝した相生産・宮内唯成主将（３年）　「日本一の目標がかなった。全員が全力を出し切り、達成感でいっぱい。地元開催の来年も優勝できるよう、後輩に頑張ってもらいたい」

少林寺拳法男子組演武で優勝した報徳学園の大谷、大城組（１０日）＝秋月正樹撮影

　◇世界王者破る

　少林寺拳法男子組演武で優勝した報徳学園３年の大谷紘嗣選手と、２年の大城浩司選手。世界王者を破っての快挙に、表彰式では晴れやかな表情を浮かべた。

　２人は先輩に「身長も体格も似ている」と勧められ、昨年１１月からペアを組み始めた。当初から息が合い、今春の選抜大会では優勝を果たした。

　ライバルは、昨年の世界大会で優勝した桜林（千葉）の小森勇輝、金親優希両選手。１０日の決勝では、本来は寸止めか当て止めする突きを本気で打ち合い、技を決めるたびに「パン」という音が会場に響いた。気迫のこもった演武で、桜林のペアを１点差でかわし、初代王者の栄冠をつかんだ。
2014年08月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun