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青森県健康福祉部高齢福祉保険課はこのほど、実際には提供していないサービスを提供したと偽って介護報酬約329万円を不正に受給していたとして、株式会社糠部会（ぬかべかい、佐藤逸郎社長、三戸町大字斗内字田屋の下66-1）が三戸町内で運営する指定訪問介護事業所「ライフサポート絆介護ステーション」と指定居宅介護支援事業所「ライフサポート絆」について、その介護保険法（平成9年法律第123号）に基づく介護保険事業者の指定を取り消した。

県高齢福祉保険課介護事業者グループによると、ライフサポート絆介護ステーションは2014年9月から2015年8月にかけて、利用者15人に食事を提供したように装うなどの記録を偽造し、居宅介護サービス費約201万円を利用者が居住する三戸町・田子町の両町にたいして不正に請求し受領していた。

いっぽうライフサポート絆については、2013年4月から2016年1月にかけて、ケアプラン作成後における利用計画の実施状況を把握しないまま介護報酬を請求していた。ケアプランの実施状況を把握しない場合は運営基準に適合していないため、本来は減額すべき居宅介護サービス費約128万円を満額のまま三戸町に不正に請求し受給したとされる。

今回の不正発覚のキッカケは昨年8月の利用者から県への相談にあった。同情報をもとに昨年9月から県が実施した監査のなかで、不正事実が次々と判明していったという。

なお、保険者である両町は今後、不正に受給していた約329万円のうち時効分を差し引く計288万円の返還を求めていくことになる。