性的被害告発で失職の新井氏「リコール前から圧力」
[2020年12月18日15時44分]
日本外国特派員協会で記者会見する新井祥子氏(撮影・沢田直人)
日本外国特派員協会で記者会見する新井祥子氏(撮影・沢田直人)
群馬県草津町の黒岩卓町長(71)から性被害を受けたと告発し、解職請求(リコール)に伴う住民投票で失職した新井祥子氏(51)が18日、都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。
新井氏は「性被害は事実です。町長や議長を始めとする議員がうそと決め付けていた。リコール以前から、私や私の支援者には中傷やデマなどの圧力がかけられていた」と訴えた。
その上で、観光地である草津町の議会議員のほとんどが、観光ホテル・旅館の代表や役員であることを指摘。「上司からの署名の指示を、何人の従業員が断れることができるでしょうか?」と述べ「草津は小さな町。町全体が監視されていると言っても過言ではない」とリコールが圧力により不公平に行われたと主張した。町には600枚以上のリコールチラシが配布され、街宣車が走っていた。
新井氏は現在、黒岩町長から名誉毀損(きそん)の疑いで刑事告訴されているほか、民事でも争っている。「さまざまな圧力、嫌がらせをされている中で、それらの対応に追われている。自分の刑事、民事にまで対応が及びません」と語り、自身の訴訟については検討中とした。
[匿名さん]