交通事故で通院した整骨院の日数を水増しし自動車保険金約177万円をだまし取ったとして、茨城県警つくば署と県警交通指導課の合同捜査班は5日、詐欺などの疑いで、同県八千代町村貫、柔道整復師、男(49)=詐欺と詐欺未遂罪で起訴=と、患者の男女5人を逮捕したと発表した。同課によると、男は「何の苦労もなくお金が入るからやった」と容疑を認めている。県警は男が主犯とみて調べている。
男の逮捕容疑は交通事故に遭った患者3人と共謀し、2020年9月~21年6月、通院日数を水増しして保険会社に請求、施術費や慰謝料名目で事故2件分の保険金計177万円をだまし取った疑い。
同課によると、男は同町で整骨院を経営。同町、派遣社員、女(38)や古河市、会社員、男(23)=いずれも詐欺容疑などで逮捕、処分保留で釈放=に水増しを持ちかけ、承諾した患者が申請書にサインしていた。5人はいずれも軽傷で、41~96日分の水増しをしていた。
他2件の詐欺未遂容疑については、保険会社が不審な点があるとして支払いを保留していた。患者のうち3人は容疑を認め、2人は否認している。保険会社が21年12月に情報提供し、捜査を進めていた。
[茨城新聞:元]