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十界(じっかい)
「十界」とは、生命の状態、境涯を10種に分類したもので、仏法の生命観の基本となるものです。
「十界」それぞれの名を挙げれば、地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界です。
日蓮は地獄といっても、外にあるのではありません。ただ我々の胸の間にあるのです。このことを悟るのを仏といい、このことに迷うのを凡夫というのです)と述べられています。
地獄界(じごくかい)
地獄は、もともとは「地下の牢獄」という意味で、経典には八熱地獄、八寒地獄など数多くの地獄が説かれています。
地獄界は、苦しみに縛られた最低の境涯です。「地」は最も底を意味し、「獄」は拘束され、縛られた不自由さを表します。
瞋りとは、思い通りにいかない自分自身や、苦しみを感じさせる周りの世界に対して抱く、やり場のない恨みの心です。苦の世界に囚われ、どうすることもできない生命のうめきが瞋りです。
いわば「生きていること自体が苦しい」、「何を見ても不幸に感じる」境涯が地獄界です。