世界で最も細身の超高層ビル「スタインウェイ・タワー」が完成し、米ニューヨーク・マンハッタンの有名なスカイラインに新たなランドマークが加わった。
開発業者によると、このスタインウェイ・タワー(別名:111ウェスト57thストリート)の塔状比(建物の幅と高さの比率)は1:24で、「世界で最も細長い超高層ビル」だという。
また西半球で最も高いビルのひとつでもあり、約435メートルという高さは、ニューヨーク市にあるワン・ワールド・トレード・センターの約541メートル、セントラル・パーク・タワーの約472メートルに次ぐ。
このマンハッタン・ミッドタウンの開発には、スタインウェイ・タワーの84階にまたがる60戸のアパートや、隣接するスタインウェイ・ホールの建物も含まれている。
スタインウェイ・タワーを設計したのは、ニューヨークの建築事務所ショップ・アーキテクツだ。またJDSディベロップメント、プロパティー・マーケッツ・グループ、スプルース・キャピタル・パートナーズの3社が建設を担当し、2013年に着工した。ショップ・アーキテクツのグレッグ・パスカレリ所長は、CNN宛てのメールの中で、スタインウェイ・タワーを「桁外れの大きさと雄大さを兼ね備えたプロジェクト」と評した。
ペンシルタワーとも呼ばれる超細身の超高層ビルは、1970年代に香港のスカイラインの際立った特徴だったが、それ以来、ニューヨークなどの主要都市も追随した。
スタインウェイ・タワーは強力なメッセージであり、建物の先端部から優雅に、それでいて劇的に細くなっている。最上階のトリプレックス(3階建て)のペントハウスからはセントラルパークを一望できる。
スタインウェイ・タワーを設計した建築家らは、自分たちの主たる目標は、タワーの所在地の歴史的ルーツを祝いつつ、ニューヨークのスカイラインの新しく、かつ大胆な解釈を作り出すことだと語る。
ショップ・アーキテクツのパスカレリ氏は、「我々のチームは、ニューヨークで開発される超高層ビルについてさまざまな先入観を持っていたが、それらは全て、これまで一度もなされたことがなかったことを行う機会に置き換えられた」と述べた。
【日時】2022年05月29日 11:42
【ソース】CNN.co.jp style