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台湾のリ・ライファ監督は、金属バットと木製バットの違いをこう語る。
「金属バットに比べると、木製バットは本当に(打球がヒットになる)ポイントが小さい。そのポイントで正確に捉えなければ、インコースのボールはバットが折れてしまうし、アウトコースのボールは打球が死んでしまう。金属バットと木製バットの違いは非常に大きいので、10日間や2週間程度で慣れるのはとても無理です。
台湾では高校の3年間で時間をかけて木製バットをものにします。だからその後、プロに入ってもすぐに慣れることができるんです」
日本戦で、台湾は巧みにバントやスクイズを決めるなど小技が冴えたが、それは木製バットを使用しているからこそだと、リ監督は言う。
「金属バットだと打つだけでどんどん点数が入るので、作戦はそれほどいりません。でも木のバットだと1試合にヒットは3、4本しか出なかったりする。だからバントや作戦が必要なのです」